波多野 啓史さん(中津土木中津日田道路建設室長)
2025年06月17日
1999年に臼杵土木に配属され、道路課、日田土木企画調査課、佐伯土木企画調査課、道路建設課企画調査班課長補佐、港湾課企画調査班課長補佐(総括)などを経て、4月から現職。
中津土木事務所の勤務は2回目という波多野啓史室長。1回目の勤務時代、2017年の7月豪雨、18年の耶馬溪町金吉地区の地滑り災害という、大きな災害を経験した。
7月豪雨では、県建設業協会中津支部の会員らと一緒に対応。金吉地区の地滑りは、支部会員はもちろん、自衛隊、警察や消防と連携しながら、昼夜を問わず救出活動に奔走した。事務所で寝泊りをし、何日も家へ帰れない日が続いたという。
中津日田道路は、本庁道路課で耶馬溪道路(L=5㌔、開通済)、日田土木で耶馬溪山国道路(L=8・5㌔、事業中)に関わるなど、思い入れも深い。現在、中津土木管内は、日田山国道路(L=8・8㌔)で1号トンネル(中津管轄L=1332㍍)の本坑工事に昨年度から着手し、同避難坑(同L=1379㍍)で排水関連の工事が進行中。また、耶馬溪山国道路は、測量、調査、設計が進められている。
「トンネル工事に伴い、地山にある井戸の水位を常時観測している。掘削が進んでいくと水位が変わる可能性もあるので、常に注意を払っている」と、工事の進捗と状況確認を欠かさない。建設室の職員6人が一丸となり、「報・連・相」を大事にして、事業の推進を心掛ける。
中津日田道路が全線開通すると、物流面や観光面で大きな効果が期待されている。大分自動車道とつながることで、九州の西側からの荷物などを、中津港から送り出すことができるようになり、「東の大分港、北の中津港というように、ハブ港になることもできる」と期待を寄せる。
また、観光面でも移動時間の予測がつくことは、とても重要なことだという。「中津市と日田市を移動する際、国道212号を走らなければならない。212号は対面通行なので、事故による通行止めや災害のリスクが高い。中津日田道路を利用することで、移動時間の予測がつき、旅行の行程管理がしやすくなる。それにより、日田市や玖珠・九重町で止まっていた観光客が、中津市や宇佐市まで足を延ばせることは、地域にとって大きなメリットだ」と強調した。
建設業界へは、「インフラを整備するためには、欠かせない存在。中津土木勤務時代は、災害対応などでお世話になった。人手不足の中、お互いに協力をしながら、一緒に技術力など高めていきたい」と呼び掛けた。
大分市内から毎日通勤している。趣味は、時々、自宅の「庭いじり」をすること。51歳。
7月豪雨では、県建設業協会中津支部の会員らと一緒に対応。金吉地区の地滑りは、支部会員はもちろん、自衛隊、警察や消防と連携しながら、昼夜を問わず救出活動に奔走した。事務所で寝泊りをし、何日も家へ帰れない日が続いたという。
中津日田道路は、本庁道路課で耶馬溪道路(L=5㌔、開通済)、日田土木で耶馬溪山国道路(L=8・5㌔、事業中)に関わるなど、思い入れも深い。現在、中津土木管内は、日田山国道路(L=8・8㌔)で1号トンネル(中津管轄L=1332㍍)の本坑工事に昨年度から着手し、同避難坑(同L=1379㍍)で排水関連の工事が進行中。また、耶馬溪山国道路は、測量、調査、設計が進められている。
「トンネル工事に伴い、地山にある井戸の水位を常時観測している。掘削が進んでいくと水位が変わる可能性もあるので、常に注意を払っている」と、工事の進捗と状況確認を欠かさない。建設室の職員6人が一丸となり、「報・連・相」を大事にして、事業の推進を心掛ける。
中津日田道路が全線開通すると、物流面や観光面で大きな効果が期待されている。大分自動車道とつながることで、九州の西側からの荷物などを、中津港から送り出すことができるようになり、「東の大分港、北の中津港というように、ハブ港になることもできる」と期待を寄せる。
また、観光面でも移動時間の予測がつくことは、とても重要なことだという。「中津市と日田市を移動する際、国道212号を走らなければならない。212号は対面通行なので、事故による通行止めや災害のリスクが高い。中津日田道路を利用することで、移動時間の予測がつき、旅行の行程管理がしやすくなる。それにより、日田市や玖珠・九重町で止まっていた観光客が、中津市や宇佐市まで足を延ばせることは、地域にとって大きなメリットだ」と強調した。
建設業界へは、「インフラを整備するためには、欠かせない存在。中津土木勤務時代は、災害対応などでお世話になった。人手不足の中、お互いに協力をしながら、一緒に技術力など高めていきたい」と呼び掛けた。
大分市内から毎日通勤している。趣味は、時々、自宅の「庭いじり」をすること。51歳。