大分建設新聞

インタビュー

柴北 友美さん(県北部振興局)

2025年06月19日
 1986年県採用。各部で勤務し、男女共同参画プラザ女性活躍推進監、企画振興部おおいた創生推進課長、同広報広聴課長、同参事監兼広報広聴課長を経て、4月から現職。
 県北部振興局長の就任で、議会事務局などの外局を除き、県の全ての部で勤務をしたという柴北友美局長。しかしながら、県北地域の勤務は初めてという。「管内は、道路や宅地など何もかもが広く風がいつも吹いている。今の季節は、広大な麦畑を見ながら通勤している(取材当時)」と、宇佐平野の広さに驚きを隠せない。
 職員人生では、県福祉保健部勤務が長かったが、移住定住、地域活性化を促進するおおいた創生推進課長、県政の情報発信をする広報広聴課長なども勤めており、県北地域にとって心強い味方になってくれるはず。大分県のキャッチフレーズといえば「日本一のおんせん県おおいた♨味力も満載」が有名だが、このフレーズ制作にも携わった。
 また、柴北局長は消費生活・男女共同参画プラザで初の女性活躍推進監となり、女性活躍の推進にも取り組んだ。「建設業は、『BLOCKS』など、女性活躍の動きが早い。そのかいもあり、今は多くの会社で女性技術者が活躍している。とてもうれしく思い、これからも応援していく」とエールを送る。
 管内は、面積が広大なため、事業箇所も多く点在している。農産物については、宇佐や豊後高田の白ねぎ、中津のコメなどあるが、今後も中真玉地区、南宇佐地区で白ねぎをはじめ、カボスの生産規模拡大をするほか、中津市三光の桃団地の再整備を行う。
 国営かんがい排水事業駅館川地区では、2024年度から国が全体の実施設計を進めている。受益農地は平野部で4300㌶あり、うち1200㌶で県の関連事業の全体構想策定や意向調査を進めている。
 防災重点農業用ため池整備では、危険性の高い、老朽化が進んだ池から順次改修する。「管内には、防災重点農業用ため池が350カ所あり、この数は県全体の34%を占め、今年度は19カ所で改修をする。一方、治山事業では県土の保全、水源の育成などを進めていく。今年度は中津10カ所、宇佐5カ所で行う」と、各事業の進捗に目を配る。
 宇佐市では、今年、宇佐神宮の『御鎮座1300年』のイベントが開かれており、振興局では宇佐市と連携して、JR宇佐駅リニューアル事業などをしている。「宇佐神宮へ訪れた観光客が中津市、豊後高田市まで足を延ばしたくなる施策を打ち出していく。来年は、豊後高田市の昭和の町が25周年を迎える。宇佐神宮の盛り上がりを、次へつなげていきたい」と意気込む。
 建設業界へは、「力を借りる場面が多いと思う。お互いに意見を交わしながら、県北地域の安全安心を守っていきたい」と連携を強化していく考えだ。
 趣味は、長年続けている水泳。一週間に一度、クロールで1㌔泳ぐ。管内のワインや地ビールを飲むのも楽しみだという。
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