河野 幸次さん(臼杵土木事務所長)
2025年06月27日
九州大学工学部水工土木学科を卒業後、1996年にマリコン企業に就職。2000年入庁。中津土木事務所を振り出しに、本庁建設政策課、土木建築企画課参事などを経て、4月から現職。
大学で水工土木を学び、卒業と同時にマリコン(海洋土木建設)企業に就職。約3年半勤務した後、地元に戻り入庁した河野幸次さん。初任地の中津土木事務所では中津日田道路(本耶馬渓耶馬溪道路)に携わり、主に橋梁やボックスカルバートなど構造物の工事を担当。「構造計算について、かなり勉強した覚えがある」と振り返る。2012年の九州北部豪雨の際は、別府土木に勤務していたが、被災した国道212号の迂回路に同耶馬溪道路が活躍していると聞き、感慨深かったと話す。道路整備の重要性を再認識した出来事でもあった。
2度目の中津土木の後、本庁で8年間勤務の間に建設政策課、知事室、まちづくり推進課から、日田土木、本庁土木建築企画課を経た後、現職。
佐伯市出身だけに、管内は子どもの頃から慣れ親しんだ思い出がある。小学生の頃は、当時、臼杵城にあった武道場で毎年、さくら祭りに合わせて開催される柔道大会に出場。津久見市は実家がひと山越えたところにあることから、頻繁に魚釣りへ出掛けていたと話す。「柔道大会の試合後、家族で花見をした思い出がある。今も町全体に城下町の雰囲気が残っており、寺院や白壁の建物、石畳が歴史的な情緒を醸し出している。また、津久見を訪れたことのない人には、工場が立ち並んだ一般道を一度走ってほしい」と印象を語った。
注目される管内事業について、まず「インフラ整備がまだまだ不十分」とし、「九州の東の玄関口」の機能強化に向けた、臼杵港フェリーターミナル2バース目の整備や、津久見ICへのアクセス強化に向けた国道217号平岩松崎BPの整備を挙げる。
今後は、「何といっても県の長期総合計画でトップに掲げられている県土強靱化に関わるものが重要。災害時における孤立集落対策となる海岸部や山間部の道路整備に加え、熊崎川の河川改修や砂防ダム、急傾斜地崩壊対策など土砂災害対策に注力したい」と力を込めた。
管内は、17年の台風18号による河川氾濫や昨年の東九州自動車道(臼杵―津久見間)の約2カ月にわたる通行止めなど、台風被害の多い地域だ。そのため今後の課題の一つに、「いざという時に迅速な対応を可能とするためにも建設業協会をはじめ、国や市、西日本高速道路などの関係機関との連携を深めていきたい」とする。特に、「23年度に日田土木で経験した災害では、初動において道路啓開や応急工事を実施した業界の使命感とパワーに感動した」ことが印象深い。
そして、「地元のことをよく知る建設産業が、雇用や社会貢献などを通じて、地域の生活に溶け込みながら持続的に発展していくことは大変重要だ。今後、土木事務所としても、あらゆる取り組みを通じて業界の魅力を発信し、若者や女性の就労促進を後押ししたい」と心強い言葉を述べた。
現在、中津市の自宅に家族を残し市内の官舎に単身赴任中。趣味で釣った魚をマイ包丁でさばくのが楽しみ。いずれは職員にも振る舞いたいと考える、お酒も好きな52歳。
2度目の中津土木の後、本庁で8年間勤務の間に建設政策課、知事室、まちづくり推進課から、日田土木、本庁土木建築企画課を経た後、現職。
佐伯市出身だけに、管内は子どもの頃から慣れ親しんだ思い出がある。小学生の頃は、当時、臼杵城にあった武道場で毎年、さくら祭りに合わせて開催される柔道大会に出場。津久見市は実家がひと山越えたところにあることから、頻繁に魚釣りへ出掛けていたと話す。「柔道大会の試合後、家族で花見をした思い出がある。今も町全体に城下町の雰囲気が残っており、寺院や白壁の建物、石畳が歴史的な情緒を醸し出している。また、津久見を訪れたことのない人には、工場が立ち並んだ一般道を一度走ってほしい」と印象を語った。
注目される管内事業について、まず「インフラ整備がまだまだ不十分」とし、「九州の東の玄関口」の機能強化に向けた、臼杵港フェリーターミナル2バース目の整備や、津久見ICへのアクセス強化に向けた国道217号平岩松崎BPの整備を挙げる。
今後は、「何といっても県の長期総合計画でトップに掲げられている県土強靱化に関わるものが重要。災害時における孤立集落対策となる海岸部や山間部の道路整備に加え、熊崎川の河川改修や砂防ダム、急傾斜地崩壊対策など土砂災害対策に注力したい」と力を込めた。
管内は、17年の台風18号による河川氾濫や昨年の東九州自動車道(臼杵―津久見間)の約2カ月にわたる通行止めなど、台風被害の多い地域だ。そのため今後の課題の一つに、「いざという時に迅速な対応を可能とするためにも建設業協会をはじめ、国や市、西日本高速道路などの関係機関との連携を深めていきたい」とする。特に、「23年度に日田土木で経験した災害では、初動において道路啓開や応急工事を実施した業界の使命感とパワーに感動した」ことが印象深い。
そして、「地元のことをよく知る建設産業が、雇用や社会貢献などを通じて、地域の生活に溶け込みながら持続的に発展していくことは大変重要だ。今後、土木事務所としても、あらゆる取り組みを通じて業界の魅力を発信し、若者や女性の就労促進を後押ししたい」と心強い言葉を述べた。
現在、中津市の自宅に家族を残し市内の官舎に単身赴任中。趣味で釣った魚をマイ包丁でさばくのが楽しみ。いずれは職員にも振る舞いたいと考える、お酒も好きな52歳。