大分建設新聞

インタビュー

横田 康行さん(宇佐土木事務所長)

2025年07月08日
 2000年入庁。宇佐土木、日田土木、道路保全課、建設政策課、臼杵土木、竹田土木建設課長、東京事務所、道路建設課高速交通ネットワーク推進監などを経て、4月から現職。
 宇佐土木事務所での勤務は3回目という横田康行所長。初任地も宇佐土木で「ゆかりはないが、地元に帰ってきた感じ」だという。「最初の勤務は25年前。当時と比べると道路は格段に良くなった。宇佐市役所、安心院・院内支所も建て替えられてきれいになった一方で、当時の小学校が廃校になっている」と、時代の移り変わりを感じている。
 管内の主要な事業に、まず道路を挙げる。宇佐市は中津市、豊後高田市、杵築市、日出町など七つの市町と隣接しており、地域交通ネットワークの重要な地域。「中津高田線バイパス整備は、道路機能はもちろんのこと、宇佐市が行う市道改良を含めた柳ヶ浦駅周辺のまちづくりに寄与する重要な事業。しっかり取り組んでいく」とした。
 また、水害から宇佐市民が安心して生活できるよう、河床掘削などの河川事業、砂防ダムや急傾斜地対策の砂防事業も、ハードとソフト面から進めていく。さらに隣接する中津市、豊後高田市との連携強化も視野に入れている。
 建設業界は、公共事業を進めていく上で大切なパートナーとし、災害発生時や積雪時など、最前線で昼夜を問わずに対応していることへ感謝している。「人口減少社会の中、担い手不足が決定的に改善されることは難しいと思う。対応策としてDXが挙げられているが、建設産業になじまない部分もある。新しいことにチャレンジするのは勇気がいるが、発注者も含めてみんなで取り組む必要がある」と強調し、「受発注者含め、建設産業に身を置く人の就労・作業環境の改善を図ることで、入職者増につながるのでは」と、業界との連携を深めていく考えだ。
 横田所長は現場主義を掲げ、不明な点などがあると必ず現場まで足を運んで確認をする。そして、職員、県民問わず誰の話でもしっかり聞き、共感することを心掛けているそうだ。職員に対しても、良いこと、悪いことを全員で共有し、風通しのよい職場にしようと呼び掛けている。
 建設政策課在籍時、県建設業協会と意見交換を重ね、女性活躍、働き方改革、ICT施工、書類の簡素化などの施策に携わった。「建設業界の考え、発注者の立ち位置などもあるが、お互いがウィンウィンの関係になれるよう、これからも、さまざまな業務に取り組む」と決意を語った。
 休みの日は、管内の観光地巡りなどをしている、54歳。
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