大分建設新聞

インタビュー

百田鉄志さん(竹田土木事務所長)

2026年05月22日
 九州大学大学院総合理工学研究科修士課程修了後、国東土木事務所を振り出しに、都市計画課、佐伯土木、豊後大野土木道路建設課、大分土木、土木建築企画課などを経て、今年4月から現職。
 竹田土木は2014年以来、2度目の赴任。「当時は平成24年7月九州北部豪雨の直後で、川の流れていた位置さえ分からないほど被害を受けた。地元建設業の尽力のおかげで復旧が加速度的に進んだことに今でも感謝している」とし、「当時、竹田土木は庁舎1階にあり、床上浸水して砂が残ったが、今では大規模改修されてきれいな環境になり、安心して業務ができる」と印象を語る。
 思い出深い業務としては、新採用になった国東土木時代、国東半島を襲った大災害時、1日に何十件も災害査定に走り回り、復旧工事の発注につないだ。また05年の佐伯土木時代には梶寄浦佐伯線吹浦BP整備にあたり、トンネル工事、橋梁2本、漁港の付け替えのほか、道路改良やのり面工事数本を1人で担当し、開通したときの達成感が忘れられないという。
 現在、九州の横軸となる国の中九州横断道路の整備が進む中、県として国や市と連携してさまざまな取り組みを進めている。土木事務所の立場からは、中九州横断道路を最大限に利活用できるようアクセス性の向上や、周辺地域との広域ネットワークの充実に資する施策に注力したいと抱負を語る。
 具体的には、まず国道442号久住拡幅Ⅲ工区を挙げる。「今年の大型連休、くじゅう花公園が県内の観光施設の中で3番目に多い入場者数を記録したように、久住高原エリアの観光ニーズは高まっている。今年度からは熊本県と連携し、県境の瀬の本工区にも事業着手する。観光を支え熊本との連携を強化する道路整備を推進していく」と指摘する。
 今年度事業としては「玉来吉田線街路事業が工事に着手。歩道整備など交通安全事業で進める庄内久住線都野工区は、地元の理解を得て用地買収を本格化したい」と力を込める。ほかにも、高千穂など宮崎方面を視野に、九州横断自動車道延岡線からの流れを取り込むネットワークの構築に向け、準備を進めていく。治水対策、土砂災害対策も事業強化に怠りない。
 建設業に対しては緊急時の迅速な対応への感謝と、県や地域の発展を支えることに敬意を表し、課題解決に向けて「若い人や女性に向けての魅力発信、働きやすい業界であることのPRや改善も必要だ。また省力化に向けたICT機器導入の補助、研修を協働で行うなど、難局を一緒に乗り越えたい」とエールを送った。
 職員には、「明るく元気に前向きに」「チームワークとコミュニケーションを大切に」「効率的・効果的な業務運営」を呼び掛けている。
 趣味のゴルフ歴は20年。上手くはないと謙遜しながらも、「これからは時間を取って職員ともゴルフで親睦を図りたい」と話す。佐伯市出身。54歳。
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