大分建設新聞

インタビュー

首藤 圭さん(県企業局長)

2026年05月29日
 東京都立大学法学部卒、1990年入庁、旧佐伯南郡地方振興局を初任地に、生活環境部防災局防災対策企画課長、生活環境企画課長、県立看護科学大学理事兼事務局長、防災局長、生活環境部長を経て4月から現職。
 4月に、局長に就任して1カ月間は関係者へのあいさつ回りをして、今後の方向性などをじっくり考え、学んだ。「一つの事を深く掘り下げるのではなく、成り立ちや過去の経緯を理解し、情報を聞いて決める立場になった。企業性も求められるので、将来をしっかり見据え、県民の生活にプラスになるよう物事の判断をしたい」と抱負を語った。
 これまでの勤務で一番印象に残っているのは、令和2年7月豪雨災害。線状降水帯が停滞し、通常は1カ月で降る雨量が3日間に集中し山国川が氾濫。県内各地で洪水や土砂災害が発生する大災害となった。その年の4月に防災対策企画課長に就任したばかりで、被害状況の把握や人命救助などについての知識や経験が乏しく苦労した。職員全員が12時間交代で勤務し、3日間ほとんど眠れなかった。結果的に6人が犠牲になった豪雨災害を「自分にもっとできることがあったのではないかと、今でも考える」と振り返った。
 企業局の主要な事業である電気事業には、県内12カ所の発電所のうち、建設から60年以上経つ芹川第1・第2発電所で昨年度から行っているリニューアル事業があり、2028年度中の完成を目指している。工業用水事業では、判田浄水場から小池原接合井間の送水隧道判田・小池原線の点検を4カ月かけて実施。水が止まる4カ月間は別のポンプ場から水を流すルートを作るなど、きめ細かな対策で工事を進めている。
 建設業に対しては「先人が築き上げ、安全に使われていたあらゆるインフラが更新のタイミングを迎え、建設業の皆さんに引き続き力を借りる事になる。災害時の迅速な対応に感謝し、今後も安全な社会をつくるため皆さんに期待している」と思いを語った。
 高校卒業後、東京に憧れて大学進学したが、「人が多くて自分には合わなかった。大学を卒業してすぐに大分に戻って来た」と大分への思いを語る。趣味は読書とドライブ。若いころは野球に打ち込んだが、年齢を重ねて第一線から退いている。休日は妻と買い物がてらのドライブを楽しむ。大分市佐賀関出身の60歳。
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