大分建設新聞

インタビュー

森﨑 貴嗣さん(別府土木事務所長)

2026年06月23日
1989年入庁。日田土木事務所を初任地に、臼杵土木建設課長、建設政策課参事、豊後大野土木事務所長、日田土木事務所長などを経て、今年4月から現職。
 約束のインタビュー開始時間より少し早かったが、「どうぞ」と笑顔で迎えてくれた。別府土木は2016年以来、10年ぶり2回目の勤務。「前回は1年間の勤務だったが、熊本地震が発生した年で管内も被害があり、対応に追われた。密度が濃い1年だった」と振り返る。昨年度建て替えられた事務所については「以前は仕切りが多くコミュニケーションが取りにくい事務所だったが、いまは1フロアで風通しがよく、顔を見て仕事ができる」と目を細めた。
 久しぶりの別府勤務について、「別府市はインバウンド需要をますます感じるエリアになってきた。観光客と住民、時代にマッチする道路やインフラ整備を進める必要がある。杵築・日出地区では民間のハーモニーランドリゾート化計画に地元の期待値が高く、地域活性化の起爆剤として、県としても業界や地元と連携して後押ししていきたい」と話す。
 注目する事業として、今年度着手する別府港の本格的な港湾改修事業を挙げた。別府港(別府国際観光港)第三埠頭は、関西方面と別府を結ぶフェリーが発着する県の海の玄関口。事業は「フェリーさんふらわあ」の大型化に伴い再編するもので、岸壁をマイナス7・5㍍からマイナス8㍍に改修する。「29年度の供用開始を目指し、確実に進めて行く。観光港周辺のにぎわい創出などについても、前向きに進めたい」と意欲的だ。
 観光地という土地柄、景観面や防災対策も重要だ。「国道500号の無電柱化工事については、昨年度汐見工区が完了した。今年度は引き続き、石垣工区の工事、また鉄輪工区の用地買収を進めていく」とし、南立石亀川線の整備などと合わせて、市街地の中の交通ネットワーク整備も着実に進めていく方針。
 建設業界については、「管内の業者さんに関しては、2代目など若い人がしっかりと引き継いで活躍している。とても心強い」と述べ、「建設業は社会資本整備の担い手であり、有事の際は地域の守り手でもある。県民の生活、命を守る、車の両輪のようなパートナーだと考えている。しっかりと連携し、まっすぐに進んで行きたい」。さらに、「担い手確保のためにも、業界の魅力発信、若年層や保護者層へのPRも重要。協会支部や教育機関と連携して取り組んで行きたい」と、協力体制への抱負を語った。
 趣味は「庭いじり」と話すが、手入れをする庭の果樹が、カボス、ブルーベリー、レモン、スモモ、ブドウと、まるで造園のレベル。「大変なんですよ」と苦笑し、終始笑顔でインタビューを終えた。大分市出身の59歳。
名鑑CDバナー
取材依頼はこちら
事業承継プラザ 切り替え
arrow_drop_up
TOP