大分建設新聞

インタビュー

山本 勝紀さん(県豊肥振興局長)

2026年07月01日
大分上野丘高校卒業後、三重保健所を初任地として、土木建築企画課総務班主幹(総括)、生活環境部審議監兼人権尊重・部落差別解消推進課長などを経て、今年4月から現職。
 豊肥エリアには初任地の三重保健所や大野地方振興局(当時)での勤務経験がある。竹田市の印象を「阿蘇くじゅう国立公園、祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク、おおいた豊後大野ジオパーク、世界かんがい施設遺産など、豊かな地域資源が存在する」と語り、抱負については「これら地域資源や地域の農林業、食を生かした地域活性化に取り組んでいく。例えば、市街地がハブとなり豊肥管内の周遊観光を促進したい」と続けた。さらに「ただ、中心部には夜のまち灯りがなく元気がないと感じる。この地域を元気にし活気を取り戻したい」とも。
 その大きな契機になるのが整備中の竹田阿蘇道路の開通と指摘。「市に元気を取り戻すビッグチャンスになる。企業誘致はもとより、農産物輸送を含む物流や観光振興など、地域経済への波及効果は絶大になると思う。大分を野菜畑や食糧基地として、農業の成長産業化を加速させるだろう」と期待は膨らむ。竹田にとどまらず各自治体が少子化という難題を抱える中、地域の振興局としてどう取り組んでいくかが問題になる。「竹田阿蘇道路の開通を待つのではなく、開通を契機に一気に攻勢に転ずるよう今のうちに元気のタネをまいていく。お祭りやイベントなど、地域のプレーヤーが活躍できる場を整えるのが、私たちの任務だ」と力を込めた。
 県の「おおいた農林水産業元気づくりビジョン2024」とこれを補完する「第5次大分県農業農村整備長期計画」は、元気な担い手・産地づくりと安全安心な農業・農村を目指す。その柱となる大規模園芸団地づくりが県内各地で進む。
 豊肥管内も白ネギ、ピーマン、トマト、スイートコーン、甘太くんなど、県内の農業生産額の3割を占める一大野菜産地だ。さらに農業を成長産業化すべく、2025年度から目標産出額1億円以上の企業を毎年1社誘致目標に掲げている。「農業基盤整備が進む中、昨年は1社の企業参入があった。これからも荻町など基盤整備が進む地域への参入を求めていく」と語る。
 建設業については、「県民の生命と財産を守る基盤となる社会資本整備に大変尽力いただいており感謝している。これまでのノウハウを生かした農林業の新たな担い手としても期待している」と話す。
 市内の官舎で単身生活。健康のため片道20分かけて徒歩通勤する。子どものころから野球好きで、オール県庁野球部の主将、監督を務めたことも。現在、県と大分市軟式野球連盟理事としても活躍。「いずれ60歳以上のシニアチームに入ってプレーしたい」と言う元気な58歳。
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