大分建設新聞

インタビュー

高野 剛さん〈佐伯土木事務所長〉

2026年08月04日
1990年入庁。大分駅周辺総合整備事務所、大分土木事務所道路保全課長、中津土木事務所次長、宇佐土木事務所長、砂防課長、都市・まちづくり推進課長などを経て今年4月から現職。
 佐伯土木の勤務は2002年以来2回目。23年からの3年間は本庁勤務だったこともあり、「現場の土木事務所勤務となりうれしい」と話す。管内の印象は「豊かな山々とリアス海岸の美しい海に恵まれた、非常にポテンシャルの高い地域。地域の皆さんがとても温かく、水産業や製造業をはじめとする地場産業に誇りをもって生き生きと暮らしている」と話す。市の面積は九州最大で中山間地域から沿岸部、離島まで多様な地形が存在するため、地域の多様性とインフラの重要性についても指摘し、「災害時、県民の命の道となる道路網の整備や防災・減災対策としての治水、がけ崩れ対策などの土木事業の責任の重さを肌で感じている」と表情を引き締めた。
 管内では東九州自動車道の4車線化事業が進む中、広域交通ネットワーク拡充や市中心部と周辺地域との交流・連携を支える道路網を生かし、「佐伯の強みである地場産業の発展を支える土木行政を推進する」と力を込める。中でも国道217号は、大分市を起点に臼杵、津久見を経由し佐伯へ至る県南地域の重要幹線道路であり、長年地元の期待に応えるべく事業を推進してきた。戸穴BP(L=1350㍍、W=6・5〈10・25〉㍍)は13年度に事業化し、総事業費は約47億円。今年度は1億200万円で昨年10月完成の西幡トンネル前後の道路改良、舗装工事、交通安全工事を実施し、26年度中の全線開通を予定している。
 ほかにも今年度新規事業の国道217号護江工区(L=530㍍、W=6・5〈10・25〉㍍)は線形改良、車道拡幅、歩道設置などを総事業費約13億円で計画。地域の生活を支える国道388号(蒲江畑野浦―竹野浦河内)や、県道色宮港木立線なども事業進捗を図っている。
 今後の抱負としては安全安心な地域づくりと魅力あるまちづくりの推進を挙げる。「近年激甚化する風水害や、南海トラフ巨大地震を見据えた事前防災・減災対策、インフラの老朽化対策をスピード感を持って進める」とし、「誰もが安心して住み続けられ、豊かな自然と産業が調和する、魅力ある地方都市・佐伯の実現を目指す」と強調する。
 建設業に対しては「皆さんのプロとしての誇りと日々の情熱に心から敬意を表したい。担い手確保や技術継承など難しい課題も多いが、佐伯の未来をつくるパートナーとして、共に手を取り合って前に進みたい」と語る。週末は番匠川沿いを1時間ほどウォーキングして健康づくりに励む、豊後大野市三重町出身の58歳。
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