大分建設新聞

インタビュー

日野 鷹紀さん(西日本土木㈱)

2022年10月19日
 大分工業高校の土木科に学んだ日野さんは、3年生の就活で先生から勧められた同社の会社説明会に参加した。事業のプレゼンを受け、後に竹田市で国の道路工事を施工していた同社の現場見学会に参加して、入社を決めた。
 入社後はのり面を担当するセクションに属し、研さんと経験を重ねている。同じ業界で働く父を見てきたので「建設会社の仕事は、いつも帰りが遅くなると思っていたが、週休二日制も進んでいるし、仕事は中長期的な計画の下でスケジューリングされていて、天候や急な休暇にも対応できるようになっていた。残業も少なく、想像していたより働きやすかった」と、満足感にあふれる顔で語った。
 20代後半~40代の社員が少ないのが気になるが「先輩方はとても優しく分からないことも聞きやすい環境で、社内の雰囲気も良い」と恵まれた職場を強調。
 日野さんは、高校生の時に2級土木施工管理技士技術検定に合格しており、実務を3年経験した昨年、第二次検定に合格した。「次の目標はさらに5年の経験を積んで受験する1級だ」と将来に目を向ける一方で「のり面以外も勉強したい」と視野を広げる。こうした日野さんの考えに先輩は「機会があればチャレンジしたら良い」と後押ししてくれているという。「働きやすい会社」という風土が醸成されていることがよく分かる。
 辛いことは「現場が遠いことかな」と苦笑いする日野さんは、今年に入って予算管理も担当するようになり「緊張感や責任感に身が引き締まる」。
 将来は「表彰される工事を担当することも一つの目標」と見据える顔には、インタビューを始めた時より精悍さがみなぎっていた。
 高校時代は野球部でセカンド、ショートを守り、今では実家のある三重町のソフトボールチームで汗を流す。「ストレスの解消はゲームで」という日野さんは、1人暮らしで自炊生活。自分で弁当もつくり持参するという23歳の未来のエースである。
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