大分建設新聞

インタビュー

後藤 和叶さん(㈱小畑組)

2022年10月31日
 大分市川添地区の大野川で施工中の㈱小畑組(由布市、小畑博文代表取締役社長)の越流堤工事現場を訪ね、新人の後藤和叶さんに新鮮な職場体験を聞いた。
 後藤さんは今年の4月に大分工業高校土木科を卒業して入社した新入社員。現場の経験はここで3カ所目だが「まだまだ解らないことが多い、アシスタントとして勉強中」と話す。大分工業入学後は市役所に入ろうかと思っていたが、やがて民間企業に方向転換した。「小畑組を選んだのは、先生に勧められ、両親と会社訪問をして福利厚生と人間関係が良い会社だと分かったから」。
 たかが6カ月だが、されど6カ月。後藤さんを大きく変えたエピソードがある。朴ノ木の道路改良の現場で、まだ路盤も入っていない段階から関わることができた。舗装が終わった道路をクルマが走るのを見て、自分も携わった実感を肌で感じた。「それまでの景色が土木工事によって変わる。凄いなあと感動した。また、この気持ちを経験したい」と工事の魅力に目を輝かせた。
 入社時は一抹の不安を抱いていたが「実際の職場は年齢に関係なく話しやすい環境で、プライベートでも親切な対応をしてくれる」と不安は消えた。由布市から臼杵市野津に帰省して両親に会社の様子を話し、みんなで安心して喜んだ。
 「勉強は一生懸命してきたつもりだけど、現場に出ると言葉や物の名前が判らずに苦労している」と言うが、「来年は後輩が入ってくるので、教えられるように頑張らねば」と自分を奮い立たせる。今は2級土木施工管理技士検定の第2次検定に合格するのが目標。「将来は女性の現場管理者を目指す」。
 小畑組は後藤さんをモデルに女性管理者の育成や福利厚生の改善を進めている。
 入社して一人暮らしを始めて「仕事が終わって部屋に帰ると、両親のありがたみを感じる」と言いながら、おばあちゃんに習った得意料理グラタンを作り楽しんでいる。仕事でクルマの運転にも慣れてきたので、高校時代の友達と県内の温泉めぐりをして情報交換することでオンからオフへのスイッチを切り替える。
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