成瀬 哲哉さん(中津土木事務所長)
2023年07月05日
略歴~1989年入庁。初任は当時の道路課で、日田土木事務所次長、本庁建設政策課企画調整監、河川課長などを経て5月から現職。
成瀬哲哉さんは、初任を本庁道路課でスタートして以来、38歳まで都市計画を含む道路行政に携わってきた。その後、竹田ダム建設事務所への勤務をきっかけに水を扱う分野も担当、さらに40歳の時に本庁企画振興部に異動して事務的な仕事に2年間従事した―など多彩な畑を歩いてきた経歴を持つ。
東部振興局管内の、民間企業支援事業の焼酎『十王』の販売促進、両子寺近くのレストランの販売促進など「その地域のものを原材料として使い、雇用を生み、地域の振興を担うことに取り組んだ。小規模集落の困りごとを聞き、鳥獣被害の対策などにも携わり、人脈がとても広がった」。
さらに「県民のニーズに対して、どうすれば叶えられるのか、近付けられるのか、努力しなければならない。おかげで目的の捉え方が変わった。貴重なことを学んだ」と、成瀬さんは得られたものの大きさを語る。
2017年の災害の時は、本庁河川課で災害からの復旧に当たり、その後は被災地を管轄する日田土木事務所で復興に当たった。今度の中津は初めての勤務だが「国土強靱化のための加速化予算の成果が表れていることを感じる」と話し、昨今の気象について、雨の降り方が変わり、総雨量は減っている半面、短時間で強い雨が降る線状降水帯が局所的な雨を降らせている現象について「さらに国土強靱化を着実に進めていく必要がある」と改めての防災を強調した。
現在進行中の中津日田道路事業は、県全体の産業経済の活性化を押し上げる重要な役割を担う。成瀬さんは「しっかりと進めていかなければならない。今年度、国の直轄区間が開通する。県が進める区間も含めて楽しみにしている」と主要事業を見据える。
また、中津日田道路は国産材の輸出にも直結する。「中津港に行ってみると、国産材の輸出が好調と言われている現場を見ることができた。材木輸送で主要となるこの道路の工事を急がなければならない」と語りながら、一方で「郡部の道路も住民の方々と意見を交わしながらニーズに対応した整備を進めていく必要がある」との配慮を示した。
建設業界に対しては「地元の砂防施設など市民の皆さんが安心してもらえるように国の強靱化の予算でしっかりと進めていく。川や道路を守り防災を担っていただいている業界の皆さんの人手不足は喫緊の課題であるが、すぐにはカバーできない」としながらも、「発注者側もどんな工夫をすれば少ない人数で現場を回していけるか、本当に受注者に効果があることは何なのかの声も聞きながら考えたい」と業界に耳を傾ける。
職員には「明るく、楽しくを基本に、この人とまた仕事をしたいという人を見つける」ようにと話している。「大切な税金をかけて行う事業は、情熱を持ち知恵をし絞りながら仕事をしなければならない」と成瀬さんは語り、若い職員に対して「自発性の高い職員に期待を寄せている」と話を結んだ。
健康のためにジムに通い、エクササイズやフィットネス、ヨガにも汗を流す。熱狂的にトリニータを応援する大分市出身の56歳。
東部振興局管内の、民間企業支援事業の焼酎『十王』の販売促進、両子寺近くのレストランの販売促進など「その地域のものを原材料として使い、雇用を生み、地域の振興を担うことに取り組んだ。小規模集落の困りごとを聞き、鳥獣被害の対策などにも携わり、人脈がとても広がった」。
さらに「県民のニーズに対して、どうすれば叶えられるのか、近付けられるのか、努力しなければならない。おかげで目的の捉え方が変わった。貴重なことを学んだ」と、成瀬さんは得られたものの大きさを語る。
2017年の災害の時は、本庁河川課で災害からの復旧に当たり、その後は被災地を管轄する日田土木事務所で復興に当たった。今度の中津は初めての勤務だが「国土強靱化のための加速化予算の成果が表れていることを感じる」と話し、昨今の気象について、雨の降り方が変わり、総雨量は減っている半面、短時間で強い雨が降る線状降水帯が局所的な雨を降らせている現象について「さらに国土強靱化を着実に進めていく必要がある」と改めての防災を強調した。
現在進行中の中津日田道路事業は、県全体の産業経済の活性化を押し上げる重要な役割を担う。成瀬さんは「しっかりと進めていかなければならない。今年度、国の直轄区間が開通する。県が進める区間も含めて楽しみにしている」と主要事業を見据える。
また、中津日田道路は国産材の輸出にも直結する。「中津港に行ってみると、国産材の輸出が好調と言われている現場を見ることができた。材木輸送で主要となるこの道路の工事を急がなければならない」と語りながら、一方で「郡部の道路も住民の方々と意見を交わしながらニーズに対応した整備を進めていく必要がある」との配慮を示した。
建設業界に対しては「地元の砂防施設など市民の皆さんが安心してもらえるように国の強靱化の予算でしっかりと進めていく。川や道路を守り防災を担っていただいている業界の皆さんの人手不足は喫緊の課題であるが、すぐにはカバーできない」としながらも、「発注者側もどんな工夫をすれば少ない人数で現場を回していけるか、本当に受注者に効果があることは何なのかの声も聞きながら考えたい」と業界に耳を傾ける。
職員には「明るく、楽しくを基本に、この人とまた仕事をしたいという人を見つける」ようにと話している。「大切な税金をかけて行う事業は、情熱を持ち知恵をし絞りながら仕事をしなければならない」と成瀬さんは語り、若い職員に対して「自発性の高い職員に期待を寄せている」と話を結んだ。
健康のためにジムに通い、エクササイズやフィットネス、ヨガにも汗を流す。熱狂的にトリニータを応援する大分市出身の56歳。