大分建設新聞

インタビュー

松田 康さん(㈱建築資料研究社大分支店〈日建学院大分校〉支店長)

2023年09月14日
 略歴~高知県高知市出身。九州東海大学農学部卒、1995年に入社。大分での営業職を初任地に、管理職として静岡、山口、熊本などの支店で勤務。2020年より大分校の支店長に。58歳。
 「出身は高知県です。でも社会人デビューも、一番長く住んでいるのも大分ですから、もうすっかり大分県人ですよ」と和やかに話し始めたのは、日建学院大分校(大分市古国府)の松田康支店長。
 同校は、全国に114の教室を持ち、資格受験予備校として一級建築士や一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士など業界関係の資格取得をサポートしている。インタビュー中も現場から直接登校してきたのであろう作業服の学生が廊下を通って行った。
 「入社したのは28歳の時。それまではルートセールスが主の小売業の世界にいたので、教育産業の業界は初めて。ましてや建設業や土木に関する知識はほぼゼロだった」と、入社当時を振り返る。営業からスタートし、2006年からは管理職として静岡、山口、熊本、鹿児島を回った。「ひたすら目の前のことをこなして、気付けば30年といった感じです」と笑う。
 20年から支店長職で大分の地に戻ってきた。「当社は来年、設立から55周年を迎えます。大分校には現在、一級建築士の学級に67人、二級には56人が在籍しています。ほとんどが仕事をしながらの資格取得を目指す生徒で、合格という目標に向かい、真剣に取り組んでいます」と熱く語る。従業員が資格を取ることは企業全体の技術力評価を高めることにもつながる。ゆえに「企業は助成金を使って学費を負担する、また夜間や日曜に仕事を入れないよう調整し、授業に通学できるよう協力する会社が多い」と言う。
 気になるのは合格実績だが「一級建築士は、1989~2021年の32年間で全国では16万5868人が取得していますが、そのうち9万3110人、実に半数以上が日建学院の受講生です」とビックデータを提示する。県内の数字を聞くと「昨年度、一級の設計製図では県内で12人が合格、うち6人が日建生です。二級では県内で47人が合格、うち19人が日建生」と、こちらもほぼ全国データと変わらない。「宅建は県内で210人が合格、うち39人が日建生です。5人に1人はうちの生徒ですね。また先日、一級土木施工管理技士一次試験の結果が出ましたが、在籍の29人中22人が合格しました」と明るいニュースも報じてくれた。
 授業の特徴を尋ねると「映像講義を主とし、統一された質の高い講義を全校で受講できます。WEB視聴もできるので、自宅での復習も可能です。製図などの直接指導は、本校には一・二級の講師が3人ずつ常駐しており、一人一人密に指導します」と、その実績を出す裏側を少しだけ覗かせてくれた。
 趣味は温泉と月に一度のゴルフ。「若い頃は大分の海に魅せられ、釣りにも凝っていました」と頷く。「大分は大好きな土地。できれば今後は転勤せず、ずっと大分で暮らしたいですね」と、笑顔でインタビューを締めくくった。
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