大分建設新聞

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平治岳で環境促進活動 登山道も整備、九電みらい財団無料

社会貢献・人材育成豊肥地区
2024年04月17日
 九州電力㈱が設立した公益財団法人「九電みらい財団(辻真一代表理事、九州電力地域共生本部総務部長)」は13日、くじゅう連山の平治岳で高山植物「ミヤマキリシマ」の植生保護や登山道の整備など環境促進活動を行った。
 同社は、ラムサール条約に登録されている「くじゅう坊ガツル湿原」に隣接する平治岳(同社社有地)において、一帯の植生保護を目的に、毎年4月と11月の本格的な登山シーズン前に、県の絶滅危惧種に指定されているミヤマキリシマの植生保護や登山道の整備を行っている。
 当日は、九電グループ会社や地元住民、「九重の自然を考える会」などから92人が参加した。出発式では辻代表理事が「この活動は2011年から継続実施している活動。皆さまの協力のおかげで23年10月には、平治岳周辺が環境省から『自然共生サイト』の認定を受けた」と述べ、また作業の安全確保をお願いした。
 その後は各班に分かれ、平治岳南峰の標高1600㍍付近まで移動。天候に恵まれた中で、ミヤマキリシマ生育の支障となる、樹木の不要な芽を取り除く「芽かき」の作業や、登山道の崩落を防ぐ水切り板の設置、補修作業に汗を流した。
 【メモ】「自然共生サイト」とは、民間の取り組みなどにより、生物多様性の保全が図られている区域を国(環境大臣)が認定する。
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