大分建設新聞

四方山

心と身体

2024年04月23日
 人は、太古の昔に進化の過程で二足歩行となった。ご存じのように二足歩行になったことで人の重心は腰にある。だから、腰を痛めたら身体を支えることはもちろん、運動することもできない。いわゆる人類は二足歩行になってから、ほかの動物にはない「腰痛」で悩むようになったのである▼毎年、季節が変る春に私は腰痛に悩まされる傾向にあったが、今年は違った。全身の体重を支えている膝の痛みに悩まされている。このような膝の痛みに苦しんでいるのは人生で初めてと思う。スプレータイプのシップを使っていたが効果がないので、痛みに堪えきれずに会社近くの整形外科に診察してもらった▼椅子に座っていてもうずいたような痛みの原因は「変形性膝関節症」または「鵞足炎」が原因という。膝の軟骨がすり減ることや、腰や足の筋肉が落ちることで「O脚」になり、さらに痛みが進行するという。主な原因は、加齢や肥満、筋力の低下が挙げられるようだ。加齢では関節を支える筋肉が衰えてしまう、また、体重が1㌔増えると膝関節の負担は2~3㌔増加するとも。また「鵞足炎」は膝の内側にある縫工筋、半腱様筋、薄筋の三つの筋肉と脛の骨をつなぐ鵞足部や腱、骨が擦れることで発症するらしい。とにかく椅子に座っていてもうずくような痛みが続くのである▼今は、ウオーキングなどの運動はしない方が良いと指導された。膝の痛みがある時は運動は逆効果らしい。人生で初めて理学療法士の指導による「リハビリ」を1時間程受けたが、腰まわりや足の筋肉を付けて正常な状態に近づけるのだという▼3種類のマッサージ方法を指導してくれたのは、25歳の若い男性だった。会話しているうちに親しくなると給料が安くて悩んでいるとか▼若い人には、心のリハビリが必要のようだ。(勇)
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