大分建設新聞

インタビュー

藤本美由紀さん(別府土木事務所)

2009年01月28日
 広島大学で衛生工学を学び、県職員になって10年。大型プロジェクトの経験が豊富な33歳。別府土木事務所をスタートに、県大分駅周辺総合整備事務所で駅付近連続立体交差事業を担当。再び別府土木事務所に戻り、県道大田杵築線の巨大な橋梁下部工の現場監督を引き継ぐ。これから上部工(施工は川田建設(株)と極東興和(株))だ。  土木の道に入ったのはメダカがきっかけ。小さい頃、川で捕って遊んでいたメダカが、突然いなくなった。悲しくて、その原因が工事なのか、農薬なのか子供ながらに悩み、環境問題に興味を持つようになった。さすが、その頃から技術者魂が芽生えていたのだろう。大学で衛生工学を学ぶうち、ダムなど巨大な土木構造物を見て「人の力であんなに大きいものができるんだ」と感動、土木の道へ進んだ。  地域住民への対応は藤本さんならでは。「私が入庁した頃よりも、地元対策に気配りが必要になった。私はおばちゃんやおばあちゃんと世間話をしながら要望を聞く。私が女性だから話しやすいのだと思う。大きなクレームになる前に情報が入ることも多い」と言う。そんな藤本さんは「地元の方々が本当に欲しがっているものを、地元と一緒に、みんなが喜ぶものを造りたい」と夢を抱く。  同じく県職員(事務職)のご主人と2人暮らし。ご主人は理解があり、家事も分担しているので家庭と仕事の両立に悩みはない。連続立体交差事業で万寿跨線橋の切り替えを一晩でやったとき、ご主人が真夜中に見学に来た。ご主人は「これがヨメの仕事か」と感動したとのこと。  上司の須藤利廣道路課長は「別府土木勤務は2回目で、地理や地形にも精通している。今、450㍍の巨大な橋梁の現場に携わっている。中堅技術者として社会資本整備に貢献してほしい」と仕事ぶりを評価、期待を寄せる。  事務所のカウンターでは、メダカが子を産み、元気に泳いでいる。
 


 
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