大分建設新聞

インタビュー

長瀨あゆみさん(ツルサキヒューム)

2009年04月01日
 父も兄も、そして叔父も高専卒。技術者の家族の中で育ち、高専入学を決意した。父や兄の専攻は機械や土木だったが、父から「土木の授業は楽しそうだった」と勧められて土木に進んだ。その感想は?「楽しかったです。外に出て測量したり、毎日実験があって飽きなかった」。  先生の推薦で同社に入社。技術部で、コンクリート二次製品の企画から設計、図面制作、施工指導、さらにはカタログ制作からホームページ制作まで、何でもつくる。同社ホームページのトップページやカタログに登場するマスコットキャラクターの「あゆみちゃん」は長瀨さんがモデル。長瀨さんは「目に見えるものをつくる、仕上げるのはやりがいがある」と楽しそうだ。  同社が扱うのは規格製品ばかりではない。特殊な製品も顧客の要望に応じて製造する。企画や設計ではお客様の要望に応えるのが第一。しかし製造現場に負担をかけないつくりやすい製品であることも大切だ。そして間違いも許されない。この様々な課題があり、解決が難しい仕事を、長瀨さんは繊細に、そして鮮やかにやり遂げる。千歳大野道路の中央に埋まっている、特殊な形のマンホールは長瀨さんの設計。県リサイクル製品認定の、溶融スラグを使用したコンクリート二次製品の数々も、長瀨さんの手になるものだ。  入社3年目にして、土谷喜太郎技術部長の右腕。会社にはなくてはならない存在だ。が、もうすぐ子供が産まれる。長瀨さんは「保育園に入れるまでは会社を休まないと」と言うが、土谷部長は「会社に保育室をつくるから出てきてほしい」と頼み込んでいる。同社が社内保育を可能にするなら、これは画期的だ。  趣味はお菓子づくり。作って仕上げるのが楽しいから、とこれも仕事と同じ。では製品づくりとお菓子づくりの違いは?「ありません。どちらも一つ間違えると、大変なことになりますから」。これは名言だ。
 


 
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