大分建設新聞

インタビュー

小串康博さん(サンワテック社長)、エコカー専門店を開業

2009年08月18日
 プライオグリーン工法という金網を張らずに法面に植栽するという独自の工法で活躍するサンワテック(株)の小串康博社長はこのほど、大分市中戸次の本社に近い国道10号沿いにハイブリッドカー、エコカーを専門に扱う中古車販売店「オグネット」を開業した。  異業種参入としては異色のビジネスだ。「異業種参入の検討を始めたのは、やはり建設業が不安定になったからです。本業が本当に苦しくなってからでは遅いと思い、まだ余力のある今を選びました」と小串さん。「初めは、ネギやシイタケ栽培なども考えましたが、好きになれそうになかったんです。好きなことでなければうまくいかないと思い、好きな車を選びました」という。驚くことに小串さん、昨年のオートポリスのスーパーGT前座のJAF主催公式戦に参戦し見事優勝するという本格的カーマニアだった。  「車が好きになったのは、子供の頃のスーパーカーブームです。大分工業高校土木科に通っていた頃も車に接していたくて、3年間中古車屋でバイトしました。高校も本当は機械科に進みたかったのですが、(有)三和特殊土木という土木会社を経営する父親に入試の願書をこっそり土木に書き換えられたんです」とか。  その後、熊本の工業大学を卒業し、建材会社に就職。営業マンとしてホワイトカラーの道に進もうとした矢先、父親をガンで失う。  悩んだ末、後を継ぐことになったのも、亡くなった父親の土木への進路誘導の結果だった。  しかし、やる以上は何でも真剣な小串さん。土木の一級施工管理技士、測量士補の資格を持ち、現場を管理して、平成12年には今の社名に変更して株式会社にした。さらに今年は宮崎河川国道事務所から優良工事表彰も受けた。  本業も順調なのだが、今はオグネットを軌道に乗せる方に力を注ぐ。ネットをフルに活用し、4万台という共有在庫を抱えるシステムに加入してコスト減を図る。  ゆくゆくは、車検や法人向けリースなども扱うようにしたいと意気込みを語る目はレーサーの目だった。




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