大分建設新聞

インタビュー

森崎公明さん(安東建設)

2011年07月16日
 大分市発注の「滝尾中部住環(都)下郡羽田線道路改築(2工区)工事」で現場代理人をつとめ、今年度の優良建設工事表彰を受賞した。細い路地が多い住宅密集地である大分市滝尾地区の南北幹線道路の築造で、現道は狭いが、人も車も通行量が多く、バスも通る。沿道には民家が立ち並び、スーパーもある。しかも現道拡幅と下水道布設を同時に行う。工事区間も長い。森崎さんは、厳しい条件の現場を「事故だけは起こさないように」との気持ちで担当した。特に表彰を目指していたわけではないのだ。  この現場では、住民対策を徹底した。「道がこうなります、良くなります、と地元に説明しても、なかなか理解してもらえない。職員を増やして、地元の方々とのコミュニケーションに力を注いだ。協力会社とのコミュニケーションも徹底した」と森崎さんは語る。  現場にはそれぞれの所長の色が出る、と森崎さんは言う。森崎さんの〝色〟とは「やさしい施工」だそうだ。その〝心〟は、地元にやさしく、歩行者にやさしく、現場スタッフにもやさしい。作業中の地元への誠意ある対応はもちろんのこと、休みの日に風が吹けば、安全施設や工事看板が倒れていないか現場に確認に行く。スタッフの作業環境も快適になるように気を配った。飲料水や空調を充分に整え、現場が広範囲にわたったため、現場事務所と反対側の場所にも仮設トイレを配置した。このような誠実な気配りの現場運営が、表彰に結びついた。「表彰は現場スタッフみんなで受賞」と、森崎さんはどこまでもやさしい。  安東建設の社風について、森崎さんは「社長の方針が全社員に徹底しており、みんな社長のことを思って仕事をしている。社長も細かいことは言わず、自由に伸び伸びとやれ、と言ってくれる」と語る。所長の個性を発揮できる社風あってこその表彰なのだ。




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