大分建設新聞

インタビュー

佐藤高良さん(後藤建設)

2011年10月06日
 今年度の県土木建築部長表彰(建築工事)を受賞した明野住宅MRR―3棟新築工事で現場代理人を務めた。2期、3期工事に続いての明野住宅の受注。どの住宅工事も同じだが「住む人のためを思ってものをつくる」ことを心がけている。そのため、コストばかりを追求するのではなく「ここはこうした方が良い、と設計にはない部分も仕上げた」と振り返る。  いつも一緒に工事をしている専門工事の協力業者と共に工事をした。職長さん同士も顔見知りで、豊富な経験と信頼関係が工事を支えた。毎日の朝礼と工程会議を欠かさず実施し、工事の区切りには食事会をするなど、より密な協力関係を築くべく心がけた。  安全確保も徹底。毎朝、足場を全数検査した。また、同社では月に1度、安全課のパトロールを実施している。「どれだけいいものを作っても、災害が発生したら何もならない。この現場ではカスリ傷ひとつなかった。現場代理人だからデスクワークは必要だが、まずは現場を把握することが大切だ」と佐藤さん。夏場に屋上での作業があり、熱中症対策としてシートで日陰をつくり、雨天対策にも活用した。  佐藤さんは同社の特長として「報・連・相を徹底して全社で情報を共有していること」を挙げる。月に一回、テーマを決めて全体で勉強会を開き、対策を考える。失敗談も、貴重な経験として取り上げる。また、社員の親戚や知り合いから得たちょっとした営業先情報も、すぐに関係部署に流れる。  佐藤さんは「ハコモノは出来上がってサヨナラではない。完成してから後も、施主や入居者、利用者と話ができて、よく仕上げてくれてありがとう、と言ってもらえるようなものをつくりたい」と目を輝かす。




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