大分建設新聞

インタビュー

松井 秀文さん(NIKKO総務部長)

2012年07月05日
 松井さんの主な仕事は、採用と警備員教育。県警勤務40年の経験がフルに生かせる。  「警備員の経験はなくとも、有能な人はどんどん雇用したい。特に施設警備などでは、その施設の誉れにもクレームにもなり得る警備員だからこそ、マナーや心がけなど〝人間力〟が必要」という。「一警備員である前に、社会人・企業人として良識ある言動を!全てのお客様に感動を!」という社是にかなう人材を求め、育て続けている。  警備員には、警備業法で求められる年2回の教育を行い、県南、県北など各営業所単位で講習会を開く。新規採用者には個別の教育も。人間力の備わった警備員を育てるため、県内各地を飛び回っている。夜間の病院警備では、救急対応のためにカルテ出しをするなど、パソコンのスキルを求められることもある。警備員に求められる守備範囲は広がり続けているのだ。  教育の際の一番の目標は、「自ら考え行動できる」こと、「臨機応変に即応し、冷静に判断する」ことだ。トラブルの際に警備員が困り顔であれば、そこには本当の意味での安全・安心はない。不測の事態に備えるため、基本的な教育だけではなく、各種想定のもとでのシミュレーションも重ねる。  「本当のプロというのは、ただ守ればいいというものではない。いかに安心していただけるかだ。想定外の事態に出会っても、大丈夫、心配ない、と人に勇気すら与えられるものでなければ」と言い切る。  力強い言葉に「では、県警40年の経験が、面接のときに役立ちますね」と問うと、「いや、人より少しはそういうカンが働くぐらいかな」と照れ笑いを浮かべた。  昨年4月に入社。「休みの日には、豊後大野市に水を汲みに行きます。コーヒーやお茶に使います。1回に約1ヵ月分で80㍑ですよ」。大のコーヒー好きで、同じコーヒーでもコーヒーメーカーによって味が違うという〝違いのわかる男〟。家族でスターバックスに足を運ぶというよきパパだ。家族の話になると、とたんに表情が緩んだ。


「顧客に安心してもらえる警備員を育てたい」と松井さん

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