大分建設新聞

インタビュー

東 和子さん(すこやか会長)

2012年09月27日
 宇佐市松崎に今年5月、同市の東和建設(株)の関連会社(有)すこやかが運営する有料老人ホームと2ヵ所目のデイサービス施設の「すこやかの里」が開所した。有料ホームは個室20床。デイサービスは15人。東和子さん(67)は、同社の会長として、施設の運営全般を見る。東真一東和建設社長のお母さんだ。  福祉事業に乗り出したきっかけを聞くと、「6年前に、税理士の先生が、年々減る一方の公共事業など建設業の先行きを心配され、福祉事業への参入を勧められたんです。介護事業に携わっていた人を紹介され、身内にデイサービスを受けていた者がいたり、私も介護者を抱えていた経験から、これも巡り合わせかもしれないと思い決意しました」と動機を語る。そして6年前に同市川部でデイサービス事業を始めた。  さらに構想を進めていくうちに有料ホーム事業の方もやる気になったという。川部のデイサービス施設はそのまま残し、松崎の東和建設隣接地に有料ホームとデイサービスを一体にした「すこやかの里」を建設した。  「送迎バスに乗って、遠い所にあるデイサービス施設に通うのは、利用者の体力に無理があることが、義父を介護した私の体験で分かっていたので、送迎には小回りのきく軽乗用車を使っている」と和子さん。娘の衛藤理恵さんとともにデイサービス施設を運営して、6年の実績とノウハウを持ち、新施設の運営も不安はない。  和子さんのこだわりは、「入居一時金なし」「月額利用料を出来る限り安く」「手間がかかっても手づくりを大切に」で、職員には「これからは皆さんの心がけで、利用者の方々に喜ばれる施設にしよう」と訓示した。やはり、ご主人や両親の介護で苦労した経験が事業の基礎になっているようだ。  和子さんは「苦労したのは資金面。ほかにもスタッフの教育問題など挙げればキリがない。ただ私は、毎日施設に顔を出し、利用者の方々に声をかけるのが日課です」と、屈託のない笑顔で話す。開設早々なので、若干空室があるそうだ。詳しくは℡0978(37)3071まで。


毎日施設に顔を出し、入居者に声をかけるという東さん

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