大分建設新聞

インタビュー

高野 伴大(ヤマウ)

2012年12月01日
 コンクリート二次製品の製造・販売、施工などを手がける(株)ヤマウ。現在、工事が進んでいる東九州自動車道蒲江~県境間の完成に向け、大きな役割を担う若手が、同社にいる。大分営業部大分営業所の高野伴大さん(28)だ。津久見市出身の入社6年目。同社に就職したきっかけも、コンクリート関係者からの紹介でと、コンクリートにとても縁のある人だ。  高野さんは、8月中旬から11月までの約3ヵ月間、PGF(プレキャストコンクリート剛性防護柵)を、東九州道の車道分離帯に設置する仕事に携わった。7つの業者に分割された延長9㌔㍍の区間に、1本の長さ5㍍、重さ3・3~3・7㌧のPGFを約1800本設置するという重要で大変な仕事だ。1日約70本、延長350㍍分の製品を、蒲江にあるデポステーション基地(資材置き場)から現場までピストン輸送し、設置をした。毎日、大分市を朝6時過ぎに出発し、デポ基地に7時半到着。その日の作業・納入スケジュールを運搬業者、工事業者と綿密に打ち合わせた。この毎朝の業者との打ち合わせを高野さんはとても大切にした。なぜならば、工事中の道路は通行帯の時間制限があったり、トンネル内作業時の進入方向などが重要になり、計画通りにしないと搬入・設置が出来ないのだ。他の業者の車両も多く進入しているため、搬入トラックの運転手にも、毎日指示しなければならない。  高野さんが業者と折衝するようになったのは、今年4月から。入社後設計~開発~営業と歩んできた。だから技術者出身としての細かい気配りやスケジュールが立てられるのだ。おまけに技術的問題は現場で解決してしまう。現場を知っているからこそできる、心強い営業マンでもある。こうした高野さんの頑張りや業者の協力もあり、11月中旬までに無事納入を終えた。  取材中、吉田晋也所長の高野さんへの温かいまなざしが印象的だった。吉田所長に「大分県のナンバーワンの営業マンになれ」と、言われているそうだ。これが高野さんの目指す夢でもある。とても温かい雰囲気が伝わってくる職場だ。  蒲江~県境間が開通したら、ぜひ高野さんたちが納入したPGF分離帯も見てもらいたい。


高野 伴大さん


業者と綿密に打ち合わせ設置された車道分離帯

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