大分建設新聞

インタビュー

吉武 史弥さん(県北部振興局)

2013年01月12日
 日々の業務は、農業農村整備事業の新規計画立案を担当している。現在は、宇佐平野で老朽化した用水路の再整備などを実施するほ場の大区画化や、安心院樹園地再編整備などの計画に携わっている。「北部振興局管内では農家の高齢化などによって、土地持ちの非農家が今後ますます増えることが予想され、用水路やため池などの生産基盤の維持管理が困難になってくると思います。農業に必要な基盤整備が、地元負担を伴わずに実施出来るよう現在検討中で、農業を守るとともに工事などに携わる関係者の仕事にもつながり、地域の活性化が図られると思います」と熱く語る。  思い出に残っている仕事をたずねると、「転勤で農道整備事業を引き継いだのですが、天候などの影響で工期がさし迫っていました。休みも少なかったのですが、上司や同僚、現場代理人さんに助けられながら、なんとか完成できました。大変でしたが地域の方々から、感謝の言葉をかけられたとき、頑張って良かったと心から思いました」と感慨深げに話した。  「地域のためになるこの仕事は、本当にやりがいがある。これからも地域住民や国、市町村の職員の人たちとも心を一つにして、持続可能な農業を目指し、県職員としての立場を忘れずに、精いっぱい努力したいと思っています」と力を込めた。  出身は国東市。農林業を営んでいた父親の背中を見て育った。平成4年に九州大学農学部を卒業し、県職員採用。最初の勤務地は旧中津下毛地方振興局で、それから20年、県内の農業振興に携わってきた。「私の子供たちも、将来自分と同じ気持ちを持ってくれたらうれしいですね。もちろん職場や地域だけでなく、妻への感謝も忘れていません」と笑顔。その顔には2児の父親である優しいまなざしが垣間見えた。    


農業基盤整備に長年携わってきた吉武さん

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