大分建設新聞

インタビュー

山本 匠子さん(小田開発工業(株)工務部)

2017年05月09日
 中学では砲丸投げで。高校に進みハンマー投げでそれぞれ県チャンピオンになり、国立鹿屋体育大学に進み、国体などの全国大会でハンマー投げで8位入賞するなどの競技歴を持ちながら、今春、全く畑違いの土木の世界に飛び込んだ。
 「保育士になりたかったのですが、県体育保健課が取り組んでいるトップアスリートの就職支援と大分の競技力アップを目指す『アスナビ・チーム大分プロジェクト』面接会で小田剛史社長に会って、仕事の内容や業界の様子などを聞いて、すぐさま職場体験を申し込みました」。
3日間の職場体験では、仕事に励む技術者が、とてもカッコ良く見えたそうだ。
そうしたこともあり、いつしか「保育士になっても、自分が経験できる範囲は狭くなるのでは?人間としてもっと成長したい」と思うようになっていたという。入社の決め手は「小田社長が、保育士になりたいと迷う気持ちもわからないではないが、一つに決めて一緒にやってみよう、とそっと背中を押してくれたから」と笑って話す。
 大分57号大野竹田道路坪泉地区改良外工事の現場で、3人の先輩の指導を受けながら、ICT情報化施工の基礎データになる3D図面をCADを使って描く作業の勉強中。
「知らないことばかりで、先輩の足を引っ張っているけど、全てが目新しく充実した日々を過ごしています。一日でも早く、先輩と同レベルで図面が描けるようになりたい。施工管理などの資格を取り、人生に思い出として残るような構造物の技術者になりたい」と目標はしっかりしている。
 競技面では、「昼休みのダッシュのほか、夕方5時には仕事を終えるので、自宅(大分市)に帰って母校の雄城台高校で週に5日ほど練習している。
来年、国体から女子ハンマー投げが無くなるが、他の全国大会で優勝したい」と夢を語る。彼女の仕事と競技の両面の成長に期待したい。



CADを使い3D図面を描く勉強中の山本さん
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