大分建設新聞

インタビュー

長崎 志保さん(㈱ソイルテック)

2018年06月27日
 愛知県出身で、入社して2年3ヵ月。若手女性技術者として、技術部調査課で働く。
静岡大学理学部地球科学科で火山岩石学、鉱物学を専攻した。
「地質調査に関わる仕事に就きたいと思った。学生時代に別府鶴見岳の火山研究や、私生活でも大分と縁があり、就職を決めた」と語る。
 2017年は、県内で相次いだ災害。その復旧工事に関連する地質調査の依頼で大忙し。
「ボーリング調査をしたり、現場の周辺地形、地質を踏査して、地下構造がどうなっているか。地質情報を設計、施工に生かすための報告が求められている」という。
 ダムやため池、道路法面、橋梁、河川堤防、建築物を建設するうえで、地下構造によって設計、施工方法が変わる絶対に欠かせない仕事。
活断層の有無や、岩石の形成過程も調べるそうだ。
「地下は見えないから情報判断が難しい。見逃すと経費が増す。正確に判断するために、高度な専門知識が必要」と話す。
印象に残った仕事は、「中津市の山国川で、災害復旧の調査に携わった。工事現場を見たとき、報告書にまとめたように地層が想定通りに分布していた」とうれしそうに語ってくれた。
 一人前の技術者になるため、応用地形判読士や地質調査技士など猛勉強中。
後輩たちへ「業界のイメージが悪いと思うのは、どの分野も同じ。夢をあきらめないで」と呼びかけた。
 取材当日も、サンプル(コア)の入った20㌔以上ある重い木箱を軽々と運んでいた。
「これから日田市に行きます」と元気よく出かけた。



ボーリングの調査サンプルの岩石を分析
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