大分建設新聞

インタビュー

狩野 ちか子さん(九建設計㈱)

2018年06月29日
 商業高校を卒業後、主に事務職として働いていたが、建設会社に入社して程なく、土木工事の積算業務に携わることになり、現場に出向く機会が多くなるとともに、施工管理の仕事に魅力を感じるようになった。
当時の、女性技術者の現場配置を試行する動きが後押しとなり、施工管理技士の資格取得に挑戦した。
 努力が実り、1級土木施工管理技士の資格は得たが、期待していた現場への配置の機会には恵まれずにいた。そこで思い切って設計会社への転職を決めた。
 九建設計へ入社して3年目の現在、主に落石対策の業務に携わり、山の斜面を歩き回っての現地詳細調査、調査結果の整理、設計用資料の作成など、対策工法決定のための準備作業から、発注者との打合せに同行したり、成果品の作成まで一連の設計業務全般に関われることに充実感を感じている。
 何もかもが初めての経験で、調査道具を携えて男性職員と一緒に斜面を踏査するのも体力的にも厳しい仕事だが、現場を知ることが土木設計のスタートラインと思い、頑張っている。
 常に知識や資格面でのスキルアップが必要と考え、昨年は技術士補の資格を取得した。
一人前の設計技術者を目指してさらなる経験・実績を積み、上位資格に挑戦していくと、意気込みを語る。
 「土木の仕事は自然との関わりがすべて。設計の仕事をしつつ、完成したいろいろな土木構造物を見ると、計画から完成までの工程を想像して、わくわくする」。
後輩たちへは、「仕事をしていると、大変な思いや、できない自分に悔しく思うときもあるが、高いスキルや豊富な経験を持った先輩がたくさんいる。一緒に仕事をすることでさまざまなことを学び、成長することができると思う」とエールを送る。



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