大分建設新聞

インタビュー

岡野 望美さん((同)パッチワークカンパニー)

2018年07月02日
 国東市出身で、国東高校時代に理数系が得意だったことから、得意分野を活かそうと熊本大学工学部建築学科を卒業。
その後、知人の紹介で大分市の会社へ入社。
 橋梁・沿岸構造物・建築鉄構・港湾運搬機などの点検や調査、計画や設計などを請け負っていたが、人手不足もあり各部署を回りながら、さまざまな図面製作に携わった。
当時、3次元CADを使った図面製作は珍しく、ソフトメーカーと、改良方法などを話し合いながらの製作。
2次元で設計されたものよりも、出来上がりをイメージしやすく工程短縮ができ、需要も高まり重宝されていた。
 しかし、入社5年目の28歳で独立を決意。
培った技術と、パソコン・プリンターがあれば起業できる環境も幸いして、個人事業主として一歩を踏み出した。
起業後は、大型の造船図面や建築パースなど、依頼があればどんな図面にも挑戦したという。
「在宅ワークという働き方のため、現場に行くことはなかった。担当者と話し、現場や工場の中を自分で想像しながら図面を書くという特技を身に付けた」と明るく笑う。
2014年に国東に戻り個人事業主から法人化した。
 図面製作以外にも、雑貨などの物販を試してみるなどの紆余曲折を経て「やはり自分には、図面しかないと思った」と当時を振り返る。
その後、橋梁点検調書や図面製作の仕事が舞い込むようになり、人手が必要になったため、昨年から在宅勤務での人材を集め多い時では5、6人ほどで仕事をする。
 「技術は一度身に付けると、一生の味方。若いうちに手に入れて、その技術や知識をもっと大きく広げられたらうれしい。今後は、技術力の向上のための教育にも力を入れ、在宅でもできる仕事を増やし、ビジネスの選択肢を広げていきたい」と展望を語った。
 



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