大分建設新聞

インタビュー

神田 勝也さん(谷川建設工業㈱)

2018年11月16日
 祖父、父と2代にわたり業界に籍を置いていた関係で、小さい頃から二人の背中を見て育ったこともあり、気が付いた時、この業界に身を置いていた。
 出身地は豊後大野市三重町で、旧三重高校から鹿児島県の第一工業大学の工学部土木工学科へ進学。
卒業と同時に谷川建設工業㈱へ入社した。「子どもの頃、父が建設に携わっていた国道326号の現場によく連れて行ってもらった。そんなことも、この道に進んだ一つのきっかけになった」という。
 社長をはじめ、先輩や周囲の人々のおかげで12年、同社一筋でやってこれたという神田さん。
思い出に残る仕事は、30歳になって、初めて一人で現場を任された佐伯土木発注の赤木吹原佐伯線交通安全工事。
「初めての現場代理人だったが、85点の評価をいただいた。何とか技術者としてやっていけそうだと、自信もついた」と話す。
 「造った構造物は永久的に残る。計画から始まり、人や予算を使い、地元や役所との対応に気を配り、周囲の人の協力で完成する。大変だが、思い通りの構造物ができたときの喜びは、何ものにも代えがたい。完成した構造物の近くを通ると、いろいろなことを思い出す」と仕事のやりがいを語ってくれた。
 目標は、計画立案、測量して図面を描き、成果を管理表に書く、工務の仕事一辺倒でなく、災害時の現場で重機の操作もできるような、現場サイドに立つ真の技術者になりたいという。
「ICTが進めば、現場の技術を持つ技術者がいなくなり、災害時の対応ができなくなる」と心配している。
 以前は資格取得に熱心に取り組んでいたが、近頃は趣味と実益を兼ねたドローンの操作にはまっている。
「3Dデータをつくるのは大変だが後に、日々の出来形管理が楽になる。週休2日の取り組みに大いに活かすことができる」と、地道に日々の仕事に取り組む技術者に、今後も注目だ。
 


 
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