大分建設新聞

インタビュー

東村 美優さん(㈱野中エンタプライズ)

2020年02月17日
 大建協臼杵支部安全パトロールの同行取材で、㈱野中エンタプライズがICTを活用した法面成形の施工をしている河川工事現場で、笑顔の素敵な女性技術者に出会った。
 鶴崎工業の建築科を2015年に卒業。
大分市内の会社で働いていたが、地元の臼杵市に戻ることになり、仕事を探していたところ、3DCADデータ作成の求人票を見つけて応募。
面接した青山正美常務は「何事にも挑戦する前向きな性格が見て取れた」と採用時の印象。
 入社以来、15~16ヵ所の現場で、平面CADから立体CADへのデータ変換やデータ入力作業を中心に、測量や丁張、工事書類作成などさまざまな経験を積んだ。
職場の先輩の助けもあり、2級土木施工管理技士の資格を取得。
現場代理人として施工した現場を含めた4ヵ所では、全てを一人で責任もって完成させた。
青山常務は「ドローンを用いた測量でも、そのドローン操作にかけては、わが社でも1、2位を争うほど、素晴らしいものがある」と働きぶりを評価する。
 「今の現場では、ICT図面を作っているが、単純な3D設計しか描けていない。これから、ソフトや図面の研究をして、細かい図面も描けるようになりたい。受験資格を得たら、1級土木施工管理技士にも挑戦して、目標としている先輩に少しでも近づきたい」と将来の目標と語る。
 土木の魅力について尋ねると「毎日の仕事が形になっていくのはもちろん。完成した道路や災害復旧などが、人の生活に役立つ点は『この仕事、私も携わったんだよ!』と自慢して胸を張れる。自分の自信にもつながり、生きていく上でのモチベーションになっている」と言う。
 「昔と比べ、女性にとって仕事が、しやすい環境になっている。女性の持つ感性で、現場環境も大きく変わることもあり、現場の雰囲気も明るくなる。私にとって、やりがいとしてピカイチの仕事を一緒に頑張ろう!」と建設業界に良いイメージを持っていない女性に呼び掛ける。



女性に「一緒に頑張ろう」と呼びかける東村さん
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