大分建設新聞

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「道路モデル」を建設 全国的にユニークな実習に〈国東高環境土木科〉無料

社会貢献・人材育成別国地区
2022年05月18日
 国東高校の環境土木科で全国的にもユニークな産学官が協力する先端土木技術カリキュラムが始まる。高校生に「生きた現場で学ぶ体験型教育」を実践しようというもので、大建協国東支部が同校内の敷地に授業現場となる「道路モデル」を無償で建設、大分市の建設会社社員が最先端土木技術を指導し、地元業者や国東市の担当職員も一緒に学ぶ。
 国東市産学官連携研究センターは13日、国東高校敷地内に建設した道路モデル(仮設盛り土)の完成披露会を開いた。市、高校からの参加に加えて国東支部から吉田徹哉支部長と黒木和則事務長が出席した。
 同校環境土木科の生徒たちが実習授業で使用できるもので、国東支部の建設業者が造った。実習では大分市の土木会社㈱コイシの社員が指導にあたる。
 国東市では、市内外の企業(産)、高校・大学などの教育機関(学)と市(官)の連携や協働による取り組みを通じて、市の発展や地域課題の解決を図ることを目的に産学官連携事業を進めており、2022年度は同校の環境土木科、国東支部、市が3者でICT(通信情報技術)を用いた先端土木技術(i―Constructionなど)を共に学びあう「実育・実現場モデル化事業」に取り組む計画を立て、国東支部が担い手育成事業の一環として、4月に幅員3㍍、延長31㍍の道路モデルを無償で建設した。
 披露会では、同事業に技術協力しているコイシの小原隆弘取締役が「先端土木技術カリキュラムでは、ドローン、3Dキャド、先端技術をそれぞれ5日間、年間15日間で高校生と市内の土木業者、市の建設課が参加して実習する。三位一体となって地域で一緒に授業をつくっていく」と、ユニークな産学官教育の抱負を述べた。
 吉田支部長は「建設業界に関係する人間が確実に育っていくのが楽しみ。先端技術のとっかかりは難しいが手応えは感じている。1社で取り組むのは大変なので、われわれも一緒に加わって勉強する」と、期待を寄せている。
 披露会には、同校環境土木科の3年生が3人参加して活発に質問をしていた。3人とも公務員志望だという。
 市によると、将来的には市建設課の工事発注内容の一部に最先端土木技術の要素を取り入れ、連携しているコイシの指導のもとで現場での実践を行う予定。
 県内はもちろん全国的にも独自のカリキュラムとして先進的な事例となる。
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