大分建設新聞

ニュース記事

港湾土木の現場見学会 大分高専学生を対象に無料

行事・講習会・表彰大分地区
2022年07月12日
 ㈱不動テトラ九州支店(佐藤敬支店長)はさきに、大分工業高等専門学校の学生らを対象に大分市青崎地先の公共ふ頭で港湾土木工事の現場見学会を開いた。公共事業の効果と必要性を広く周知し、魅力ある建設産業をPRしながら将来の担い手の入職を促進することを目的に実施したもの。大分高専の都市・環境工学科の2年生40人、卒業研究生4人と教職員を含め約50人が参加した。
 工事発注者の九州地方整備局別府港湾・空港整備事務所の竹ノ内悠真さんが大分港(大在西地区)複合一貫ターミナル整備事業の概要を説明。
 この後、学生たちは、耐震岸壁を築造する上で基礎土台となる深層混合処理杭を造成するために海上地盤改良を行う深層混合処理船(CDM船デコムS―7号・信幸建設㈱保有)に乗船。
 CDM船での作業状況(各種機械・計器・操船・管理)を見学し、担当者の説明を聞きながら、学生たちは港湾土木のスケールの大きさに驚き、工事チームが海上地盤改良に取り組む姿に感動していた。
 また、港湾工事の消波工で広く採用されている消波ブロックの波消し効果を小型造波水槽で体験した。
 見学した大海應介さんは「専門教科が少し増えつつある2年生の時期に、実際の現場で機械が動くところを見せていただいて理解が深まった。卒業研究のテーマ、大学への編入学、その先の就職に対して貴重な体験になった」、安部琴実さんは「移動する船から見たCDM船の大きさに驚いたが、機械化が進んでおり、少人数で運営していることに更に驚いた。消波ブロックの体験では置き方や置く場所で波消し効果が大きく変わることがとても印象深かった。今後講義を受ける地盤工学や水理学の大切な知識や情報が得られた」と話した。
 【メモ】㈱不動テトラは東京に本社を置くゼネコン。2006年、総合建設業の不動建設㈱と海洋土木・消波根固ブロック大手の㈱テトラが合併して誕生した会社。新日鐵住金が株主。「テトラポット」は同社の登録商標。
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