大分建設新聞

四方山

月への思い

2024年01月31日
 月は古代より、多くの人々を魅了してきた。その月面にJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が1月20日未明にピンポイント着陸した。しかしながら、着陸した際にひっくり返ったため、電源用の太陽光パネルに太陽が当たらず運用を中止していたが、29日に太陽光が当たり始めて運用を再開したという。SLIMに搭載されているおもちゃメーカーなどが開発したロボットが撮影した写真を見た人もいるだろう▼月への着陸は世界で5番目の快挙であり、各国が誤差数キロで着陸したのに対して、誤差100㍍以内という精密さに日本の技術力の高さを見た。月までの距離は約38万㌔。そこへわずかな誤差で着陸させるとは驚きである▼そんな月に関して思い出したことがある。それは月の土地を買うことができるということだ。まだ買えるのか調べてみると買えるみたい。興味のある人は調べてほしいが、今は第3期分譲中。土地代はサッカーコート約半面分(約1200坪)で税込み2700円と激安であり、土地の権利書もついてくる。固定資産税がない、重力が地球の6分の1なので工事も楽となれば、庭付きの立派な家が建ちますね▼月への思いも世界各地でさまざま。月面の模様は日本ではウサギだが、南ヨーロッパではカニ、北アメリカでは本を読む女性などとなっている。日本人は月に対する思いが強い民族といえる。古くは古事記に登場する三貴神の一人である月読命という神様がいる。今、アポロ計画以来の人類を月面へ着陸させる計画が進行している。その名は「アルテミス計画」。このミッションには日本人飛行士も参加を予定している▼アルテミスはギリシャ神話の月の女神。近くて遠い月ではあるが、月への夢を実現するために頑張る地球人を、神様も見守ってくれるはずだ。(せい)
フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP