大分建設新聞

四方山

詐欺に注意

2024年02月02日
 特殊詐欺被害が後を絶たない。昨年の県内の被害は206件、約3億1000万円にも上っている。オレオレ詐欺、振り込め詐欺、還付金詐欺、PCウイルス詐欺など新たな手口が現れ、金銭も現金手渡しから電子マネーによるものまで進化している。私の携帯にも当選金のお知らせや宅配のお知らせなどがあったが、これが噂のフィッシングメールだと無視している▼騙しの手口としては、先ずビックリさせて精神的動揺を与える、次に急がせて考える余裕を与えない、このチャンスをモノにする、あるいは危機を回避するにはすぐに行動しないと手遅れになると、あの手この手で信じ込ませる。冷静になったときは後の祭りなのだ▼ところで、詐欺ではないが日常の中にも似たようなことでテレビを見ていると感じることがある。健康食品や健康器具などの通信販売のコマーシャルが大量に放映されているが似たようなフレーズがたくさんある。まず高齢化などによる肥満・膝痛などの体調不良で不安をあおり、次に商品の効能を謳い、最後に今から30分以内の注文に限り特典があると急がせる▼冷静になって考えてみると効能は「あくまでも個人の感想です」と小さい字で必ず書き添えており科学的根拠が示されてないものが大半で「今だけ」や「今から30分以内に限り」などの売り文句は翌日も放送されている。じっくり考えて注文しても遅くはないのだ▼ほかにも「初回無料」「97%の人が満足している」「有名人や大学教授などが推薦している」「今回が最後」などの宣伝文句が溢れている。これらは「返報性」「社会的証明」「好意・権威」「希少性」といった人を行動に導く基本的な心理原理を利用しているのだ。宣伝に惑わされず自分の目で確認して買いたいが、衝動買いして後悔している自分がいる。(筋)
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