大分建設新聞

四方山

昭和時代

2024年04月01日
 新年度が始まった。新しい読者の方、これからご愛顧のほど、よろしくお願いします。また、部署異動で読む機会が減った方、弊社のWEBで無料記事や四方山が読めますよ▼3、4月は別れと新たな出会いがある。個人的には、3月末で大好きだったアニメとドラマが終わったのがさみしい。ドラマは多くの方がご存じであろう「不適切にもほどがある」である▼あらすじは、コンプライアンスやハラスメントなどの言葉がなかった1986年から2024年の時代にタイムスリップした中学教師が、さまざまな制約で縛られている現代人へ考える機会を与えるというものである。当時の描写が細かすぎると評判であり、昭和と令和の価値観や考え方の違い、いつの時代でも変わらない人の心など、老若男女が楽しめるドラマであった▼86年当時、私は小学5年生。覚えていることは、学校生活はなぜか裸足で、先生はケツバットを持っていた。また、日の丸や君が代が悪いということで、運動会では万国旗の中に日の丸がなかった。地域の人だろうが面識のない人からお菓子をもらう、車に乗せてもらう、怒られることも多かった。今の時代には薄れてきたが、地域全体で子どもを育てる雰囲気があった▼どちらの時代が暮らしやすかったかは、人それぞれだろうが、令和の時代は息苦しいと感じている人も多いだろう。では、昭和が暮らしやすいかといえばどうだろう。ドラマでも描かれていたが、令和時代の考え方が染みついた主人公が昭和時代へ帰った時、昭和の考え方に異議を唱える場面があった。その時代には、その時代の良さがある。「昔はよかった」と懐かしむこともいいだろう。しかし、タイムマシーンがない限り昔には戻れない。だから今の時代を後悔しないように、精一杯生きよう。(せい)
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