大分建設新聞

四方山

挑戦を恐れるな

2024年04月03日
 空を自由に飛べる鳥は良い。私たち人間は昔から目的地へ行く時に、長い歴史の中で造られてきた「道」を通らなければならない。しかし、鳥は目的地に向かって行くにしても、自由な空には障害物がなく、ほぼ直線的に進める。しかも、スピードが出せるため目的地まで時間を要しない。空を飛べない私たちは飛行機を利用して空を飛んでいる▼人類は、昔から空を飛ぶことにあこがれて多くの挑戦をしてきた。飛行機について最初に多くのことを発見したのは、イタリア人のレオナルド・ダビンチといわれている。彼は、1490年に人力羽ばたきの模型を考え出したという。19世紀になって、1849年イギリス人のジョージ・ケイレーは、航空学を理論づけ、この原理で三葉グライダーを造り、人を乗せて飛んだといわれる。また1891年ドイツ人のオットー・リリエンタールが、グライダーで2千回以上も空を飛んで、飛行するための操縦技術を次世代に伝えた▼20世紀初頭、アメリカのライト兄弟は、歴史に残る人類初の動力による飛行に成功した。これをきっかけに世界で飛行機技術が飛躍的に発達、20世紀は飛行機が急速に発達した時代となった。日本でも太平洋戦争では航空機の時代となり、1952(昭和27)年になると最初のジェット旅客機が誕生している▼地球誕生の後、生物は海で誕生した。その後、陸へ進出し、さらに陸から空へと進化した。今、人類は宇宙を目指している。今年3月13日、スペースワンは和歌山県串本町から小型ロケット「カイロス」を打ち上げたが失敗した。豊田正和社長は「失敗という言葉は使わない。すべて新しい挑戦に向けての糧と考える」と語った▼宇宙への挑戦はやはり多くの失敗の連続だろう。新入社員の諸君、挑戦こそが社会人の一歩だ!(勇)
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