大分建設新聞

四方山

やる気スイッチ

2024年05月31日
 先日、日曜の朝に海岸清掃活動の取材があった。ビーチバレー大会の前に行われるごみ拾いや流木撤去の活動だったのだが、業界の地域貢献活動は年々、認知度が高まっていること、かつ重要度が増していることをひしひしと実感する▼早朝に家を出発することになるので、旦那に伝えておこうと声を掛けた。すると意外にも「送って行ってあげる」との優しい一言。「行ったところで、長時間待つのは暇では?」と尋ねたのだが、それでもいいと言う。やっと妻を労わる心が育ってきたか▼日曜日は、まだちょっと薄暗い空の中、出発した。現地に着き、近くの駐車場で「終わったら連絡する」と伝えて別れる。清掃活動には大会にも出場する各社の若手職員が多く集まっており、一般も含めた大勢の人が軍手とごみ袋を手にごみ拾いをしていた。そんな様子をカメラでパシャリ▼大会の開会式では協力団体へ感謝状贈呈が行われるなど、2時間ほどで駐車場へ戻った。「朝が早かったから寝ているだろう」という予想に反し、車の中は空っぽ。どこに行ったのかと近くを探すと、海岸を見渡せる桟橋の上に旦那を発見した。ビーチではすでに試合が開始されており、歓声が響いている▼近づいて声を掛けると「思ったのと違う」とつぶやいている。意味を問いただすと、どうやら旦那は水着姿のビーチバレー大会を想像していたようだ。実際は、全員半袖に短パンスタイルで可愛い女子の水着姿は皆無だ。やる気スイッチの入れ方は人それぞれだが、休日に朝早く起きてまで嫁を乗せて行った動機がそれとは、なんとも情けない。旦那の首根っこを掴んで車に戻った▼ちなみに私が、若い男性陣のきれいなふくらはぎや、肩まで袖をまくった腕についている筋肉美にほれぼれしていたことは伏せておく。眼福。(万)
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