大分建設新聞

四方山

敬老の日

2024年09月19日
 目が覚めると足が痛い。よくよく考えてみると敬老の日に孫たちと公園で遊んだのが原因か?孫は3歳と小1だが、いつの間にか孫と同じように走れなくなっていた。身体も硬くなり、かくれんぼでは屈んで隠れることもままならない。自分では若いつもりでいたが、70歳という「寄る年波」には勝てないことを思い知らされた▼自分が就職した昭和の頃、定年は55歳だったので70歳は凄い爺さまに思えたものだ。敬老会も老人会も60歳からだったが、今では70歳からで、老人会は入会する人が減って消滅の危機に瀕している。私と同様にいつまでも若いと思っているのだろう▼総務省の人口推計によると、総人口が前年に比べ59万人減少している一方、65歳以上の人口は2万人増加して過去最多の3625万人となり、総人口に占める割合は29・3%の過去最高となった。また、65歳以上の就業者数は20年連続で増加し914万人と過去最多であり、就業者総数に占める65歳以上の割合は13・5%となって、特に65~69歳の2人に1人は働いているという▼以前から、超高齢化社会がやって来ることは予想されていたが、気が付いてみると今や全国からみても3人に1人が高齢者で、県内の姫島村や竹田市は2人に1人が高齢者となってしまった。私の住んでいる隣保班でも男性では私が3番目に若いのだ。国は、高齢者の定義を65歳から70歳にしようという議論が起こっているというし、定年も65歳まで延長しようとしている。働く体力と気力があるうちは働いて、働けなくなったらせめて自分の面倒は自分で見て、これもできなくなったら早急に、この世からおさらばするのが世のためか▼旅行や晴耕雨読など、若いときに夢見た定年退職後の自分はどこにも見当たらず、気ままな隠居生活は幻となった。(筋)
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