大分建設新聞

四方山

静電気

2024年11月01日
 冬が近づくと、私を困らせる天敵が発生する。その名は静電気。とにかく帯電体質な私は、何を触っても「バチッ」と電流が走る。家のドアノブに触ってもバチッ。買い物カートを押そうとするとバチッ。実家の猫を触ってもバチッ。しかもこちらは、怒ってひっかかれるというおまけ付き▼最近ではスーパーやコンビニもセルフレジが増え、これにより店員さんと、お釣りと一緒に電気も交換―という悲劇は減ったのだが、それでも家族や友人間での「アイタッ!いま電気がきた!」という会話は無くならない。ガソリンスタンドに設置されている、給油前に触れなければならない「静電気除去シート」を持ち歩きたい―というのが口癖なのだが、半分、いや、かなり本気だ▼静電気を防ぐ対策はそれなりにしている。静電気除去のブレスレットやハンドクリームなどの保湿対策はもちろん、服の素材でナイロン系とアクリル系は組み合わせない、マフラーを巻くなら首元の素材は綿やシルクにするなど、それなりに気を付けている。ちょっと値が張るが、静電気を防ぐ柔軟剤なども冬には使う。加湿器もフル稼働、静電気防止スプレーなどもかばんに忍ばせている。とにかくそれくらい、あの「バチッ」が嫌いなのだ▼対策としてもう一つ、常にハンカチを持ち歩くようにしている。車のドアや会社の扉はハンカチごしにつかむようにし、少しでも接触面積を減らして物理的な距離を取る。私がハンカチごしにドアノブを触るのを見た人は「あの人、潔癖症なのね」と思うかもしれないが、そんなことは全くない。「ビビッとくる」なんて、運命の相手に巡り合ったときぐらいで十分だ▼しかし、若い時より年を取ったいまの方が、帯電体質は悪化したように思う。やはり潤い不足なのだろうか。少しショック。(万)
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