トランプ関税
2025年04月09日
「トランプ関税」が日本時間9日午後1時に発動された。日本には「24%」の関税が課せられる。強いアメリカを取り戻すと息まくトランプ大統領だが、各国からの反発、株式市場の混乱など、世界の敵になりつつある▼アメリカ国内でも政策に反発するデモが各地で起き、昨年公開された映画「シビルウォー」が現実になってしまうのではと心配してしまう。映画の舞台は、独裁的大統領に反旗を翻した19州が武力蜂起し、内戦に突入した近代アメリカ。最終的に大統領はホワイトハウス内で、反政府勢力によって殺されてしまうという流れだ▼映画までの事態は起こらないだろうが、国内は混乱するだろう。驚くことに、アメリカ国民の中には、「関税は輸出国の企業が払うもの」と勘違いしている人が多いそうだ。だから、輸入品の国内販売価格は、今まで通りと思っているらしい。トランプ大統領も同じ勘違いをしていませんよね▼また、トランプ大統領は日本国内でアメリカ製自動車が売れないことに文句を言っている。これには政府も「でもドイツ車はたくさん走っているよ」と反論。ドイツ車以外にもフランス、イギリス、イタリア製の車を見かけることは多い。なぜ、アメリカ製の車が走っていないか。答えは「売る努力をしていない」に尽きる▼しかしながら、まったく走っていない訳でもなく、たまに見かけることはある。わが家でも私が小さい時、父親がフォードのレーザーという車に乗っていた。日本国内にもアメ車ファンはいる。車体サイズの縮小、右ハンドル化、販売網の整備などをすれば、アメ車だって売れるはずである。私はアメ車の「フォード・エクスプローラー」が好きだが▼アメリカが仕掛ける「関税戦争」の行方は果たしてどうなるだろうか。今後も目が離せない。(せい)