大分建設新聞

四方山

笑顔

2025年04月23日
 笑顔は自分の気持ちだけでなく、周りの人も明るく元気にさせる。笑顔の人につられて、つい顔がほころんでしまった経験のある人は少なくないだろう。コロナ禍では多くの人がマスクを着用しているので、誰もが不機嫌な印象だったものだが、目の表情だけで笑顔を浮かべている人は分かった。相対していない人との電話でも、笑顔で話しているか否かを受け取ることができる。自然な笑顔はどう生まれるのか▼おいしいものを食べると、思わず笑顔になることはないだろうか。ある精神科医によると、脳内で幸福感を感じる物質が分泌されるそうだ。また先日、ラジオで医療現場の人が、末期がん患者への緩和ケアの一環として好きなものを味わってもらおうと、好物のサケの白子を口に含ませたところ、幸せそうな笑顔を浮かべ、数日後には亡くなったという話をしていた。思い残しのない、素晴らしい最期だと思う▼おいしいか否かは、その人の経験値と味覚に基づくものだから、人それぞれ違うはず。私は、ある人がおいしいと言ったからと、それを鵜呑みにすまいと肝に銘じている。自然な笑顔にならないからだ。心からおいしいと感じるものを食べた時の笑顔は本物である▼前述の精神科医によると、笑顔には明るい気持ちになり余裕ができ、相手に良い印象を与える効果がある。健康面でのメリットとして、免疫力が高まり、精神的に安定するそうだ▼多くの社会人1年生がスタートを切った。これから慣れない仕事や環境に戸惑うこともあるだろう。社会人としてのマナーや必要なスキルを身に付けるのも大事だが、まずは笑顔を心掛けよう。稼いだお金でおいしいものを食べてもいい。無理せず軽く微笑むと、周りの人を巻き込んで、自分も明るい気持ちで毎日過ごすことができるはずだ。(コデ)
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