大分建設新聞

四方山

父の日

2025年06月13日
 「地震・雷・火事・親父」という。見ての通りそれはそれは世の中の恐ろしいものを順番に並べたものだ。地震は関東大震災や阪神・淡路大震災、東日本大震災など。雷は数百万~数億㌾の電流が空中を流れ、人が落雷に遭った時は「打たれる」と表現される。火事は高温の炎が発生して焼き尽くされるのである。四つ目の親父は、子どもの時に「げんこつ」「ビンタ」されることが多い▼厚労省が2024年の人口動態統計を発表した。出生数は初めて70万人を割り込み68万6061人。前年の23年から4万1227人が減少して、統計開始以来、過去最少を更新したという。晩婚化を示す平均初婚年齢は、夫31・1歳、妻29・8歳だそうだ。出生数の低下は、お父さん・お母さんの減少とも言えるのである▼自分の父親を何と呼んでいるだろうか。調べてみると、子どもに何と呼ばれているかアンケート結果があったので一部を紹介したい。それによると「お父さん」と呼ぶが約6割に上った。続いて「パパ」「父さん」「親父」の順。そのほか父親の下の名前を呼ぶ、また、中には「ねぇ」などと呼ばない子どももいるらしい▼6月15日は父の日である。日本は15日であるが、世界的に見ると各国ばらばらである。お隣の韓国は5月8日が「両親の日」、台湾は8月8日、イタリア、スペイン、ポルトガルなどは3月19日。ロシアは10月第3日曜日を父の日と制定したという。日本を含むアメリカ、中国、インド、イギリス、カナダなど多くは6月第3日曜日に設定している▼1909年にアメリカのワシントン州で、男手一つで育ててくれた父親を娘たちがたたえたことが始まりとされる。いつの世も子どもにとって「優しいお父さん」であり続けたい▼素敵なお父さんに花束を。そして感謝を。(勇)
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