大分建設新聞

四方山

高校生と就職

2025年06月30日
 7月1日は就職を希望する高校生にとって節目となる。企業からの求人票が公開される日だからだ。これまで各自治体や産業界は地元企業を選んで働いてもらおうと、高校生向けの企業説明会や就職フェアを開いて、人材確保に熱心に取り組んできた▼昨年7月3日、県商工観光労働部と県教育委員会が主催した、大分市のクラサス武道スポーツセンターの「高校生等向け合同企業説明会」には、県内の公立・私立合わせて38高校から就職を希望する約2000人が訪れた。企業側は前年より50社余り多い222社が参加(うち建設業61社)、今年は232社(同)とさらに拡大している▼地元企業を知ってもらうだけでなく、担当者は「高校生に入社してもらえる会社の環境づくりのため、学生が何を求めているかを知る情報収集の場でもある」とか、「会社選びは給料よりもやりがいを重視している」、「資格手当や危険手当に質問が多かった」などと話していた▼建設業の企業ブースを訪ねた生徒からは「福利厚生が充実していた。自分は体を動かすのが好きなので建設会社で働いてみたい」、「担当社員の性格が明るいので印象に残った」、「多くの会社で話が聞けたので、今後に役立てたい」などの声があった▼全国の入職促進関係で情報ポータルサイト「建設現場へGO!」は、全国の企業の取り組みを紹介しているので、県内の建設業にも参考になりそうだ▼就職を希望する高校生たちにとって、夏は正念場となる。7月1日以降、職場見学会や採用面接を練習したり、学校に進路希望を提出。学校から企業への推薦は9月5日以降、採用試験などの選考の開始は9月16日以降となる。生徒が応募できる企業は1社に限る「1人1社制」があり、企業選びは慎重に。よい巡り合いを祈りたい。(コデ)
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