不登校
2025年09月09日
先日のラジオ番組で不登校が話題になっていた。夏休み明けの9月は不登校になる子どもが増えるそうだ。文部科学省によると2023年度の不登校は34万6482人。不登校の原因は学校生活に馴染めないためが最も多く、2番目が不安やうつなどの精神的な健康問題。さらに家庭環境の問題、友人関係、学業問題などの順になっており、よく言われているいじめなどが主な原因ではないようだ▼私も、不登校ではないが中学3年生の時に学校に行くのが嫌で嫌でしょうがなかったことがあったのを思い出した。今考えると、宿題ができていないなどの勉学や将来に対する漠然とした不安を相談できる人がいなかったのが原因だったような気がする▼当時は病気でもないのに学校に行かないなんてとんでもないことだった。中学生の私は身体の不調が原因だと決めつけられて、なぜかカルシウム注射をされた記憶がある。専門家は、朝になると腹痛を訴えるなど不登校のサインが見えたときは無理に登校させるべきではないと言う。私の場合は親があまり干渉せずに見守ってくれたのが救いになった気もしている▼昔は親の経済力などで、学校に行きたくても行けない子がいた。何不自由なく学校に行けるのは幸せなことだった。時代が変わり不登校問題が出初めてから、フリースクールなど新たな教育形態もできて、いわゆる学校だけが義務教育の場ではなくなっている。柔軟な教育制度で子どもたちの健全な育成を図ってほしいものだ▼ところで、今月の飛び石連休に娘が小2の孫に学校を一日休ませ帰省するという。昔は親の都合で学校を休ませるなどとんでもないことだった。今では旅行やレジャーで学校を休むのは当たり前になっているというから驚きだ。学校教育のありようが随分変わってきている。(筋)