大分建設新聞

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豊肥地区の水利施設見学 国東高生が宿泊研修無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2025年10月17日
 国東高校環境土木科の1年生20人は先の3日間、豊後大野市と竹田市で農業水利施設や農業大学校などを見学する宿泊研修を行った。
 9月に認定された竹田市の世界かんがい施設遺産の見学を中心に、自然に触れながら農業と土木に関連する知識を深めるのが目的。研修には城原井路土地改良区、荻柏原土地改良区、富士緒井路土地改良区、県立くじゅうアグリ創生塾などが協力した。
 1日目は豊後大野市の県立農業大学校内の施設を視察した後、久住高原に移動し、NPO法人「久住高原みちくさ案内人倶楽部」で自然観察を楽しんだ。
 2日目は城原井路土地改良区の案内で城原井路を見学。続いて音無井路十二号円形分水(竹田市九重野)、白水の滝(同荻町陽目)、白水ダム(同荻町次倉)を巡回した。
 随行した荻柏原改良区の後藤大賢事務局長らが「かつて争いが絶えなかった農家間の公平を期すために円形分水(1934年竣工)が造られた」「白水の滝に築造された井路(01年竣工)から取水した水は、枝分かれした小水路を通じて荻町の田んぼやハウスに供給される」「重要文化財の白水ダム(38年竣工)は竹田市と豊後大野市緒方町の農地を潤す農業水利施設で、現在も水門などの改修工事が進んでいる」などと説明。生徒らは興味深そうに耳を傾けていた。3日目は大分市のななせダムを見学して研修を終えた。
 見学を終えた生徒の濱松悠さんは「白水ダムでは、毎日100人の職人さんが当時の技術で4年もかけて完成させたことに驚いた」などと話した。
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