大分建設新聞

四方山

歯を大切に

2025年10月30日
 歯は大切にした方が良い。1本欠けても食べ物がかみにくく、言葉も発声しにくくなる。前歯が急に痛み出して、いま歯医者に通っているが、何度通っても気持ちの良いことはない。順番待ちの待合室で聞くあの「キーン」という音。鳥肌が立って緊張の連続だが、歯医者さんはあの金属音が発生しない機械を導入できないものだろうか▼歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石の中に住みついた歯周病菌の毒素が歯茎を刺激して炎症を起こす病気。進行すると歯を支えている組織や骨がなくなって歯が抜けるだけでなく、血液を介して全身に回り、さまざまな病気を引き起こす。歯周病菌が肺に入り炎症を起こすと誤嚥性肺炎になるし、歯周病菌でインスリンが効きにくくなると糖尿病が悪化する。また、毒素が血管内に入り動脈効果を悪化させる―などと言われている▼虫歯や歯周病の予防には歯磨きが欠かせない。きちんと汚れを落とすには歯ブラシのほか、糸ようじや歯間ブラシが効果的だという。みがき残した食べかすが歯垢となり歯茎に炎症を起こし、固まって歯石に変化し細菌が繁殖する。増殖した細菌から毒素が発生して歯槽膿漏になるから、毎日の予防は欠かせない▼大分県では1989(平成元)年から「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020運動」を推進している。そして11月を「大分いい歯の8020推進月間」に設定。いつまでもおいしく、楽しく食事をとるために口の中の健康を保ってほしい―という願いを込めた県民運動だ。20本以上の歯があれば、食べ物をしっかりとかむことができ、食事がおいしいと感じられるそうだ▼11月8日は「いい歯の日」。歯が痛くならないと歯医者に行かない自分。80歳に歯を20本残す決意を抱いて、怖~いけど、いざ歯医者へ。(かぼ)
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