大分建設新聞

四方山

激安ラーメン

2025年11月07日
 自宅の近くに安くてうまいラーメン屋がある。ラーメン400円、大盛り500円、チャーシューメン550円…と安い。昼休みには働く人たちや常連で満席になる。古希を過ぎたと思われるご主人と女性の2人で切り盛りしている姿を見ると、なんだか感謝の気持ちになってしまう。ラーメンをカウンター越しに出すとき、ご主人が「で〝け〟ました」と言うのが素朴でまたいい▼庶民の味として安価だったはずのラーメンだが、今や600円や700円が当たり前。ちょっと味に凝ったり、いい具材が乗ったりすると軽く千円を超えてしまう。原材料費、光熱費などの高騰もあって値上がりは仕方ないが、ラーメン1杯が1000円近い時代が来るとは…▼と思っていた矢先、地元のテレビ番組で「物価高騰時代の救世主ランチ!」なんていうタイムリーな特集をやっていた。まず登場したのは大分市内のラーメン1杯390円のチェーン店。いろいろな工夫をしてギリギリに価格を抑えていると言っていたが、経営は大丈夫なのだろうか▼次にやはり市内に最近オープンした1杯250円の立ち食いうどん店。月見うどん、きつねうどんも300円という安さ。メニューはこの三つだけで、徹底的にコストをカットし薄利多売を目指しているようだ。先日朝7時前に行ってみたら客が結構いて驚いた▼さらにそのテレビの特集にはランチ500円の店も登場して、なんだか昭和に戻ったようなうれしい気分になってしまった。近くのラーメン屋もそうだが、テレビに出たいずれの店も、店主がどこか人の良さそうな感じがしたのは気のせいだろうか▼物価高騰のご時世に薄利多売で稼ぐのは結構なことだ。空前の値上げラッシュにあえぐ庶民としては、とにかく安い物を提供してくれる店は神様のような存在なのである。(マサ)
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