勤労感謝の日
2025年11月13日
11月23日は勤労感謝の日。単に働く人をねぎらうのではなく「働くことそのものへの感謝」「お互いの労をねぎらう」「社会全体のつながりを意識する日」でもある。会社員に限らず、家事や育児を担う専業主婦(主夫)など全ての働く人が対象である▼女性が仕事を持たず専業主婦と呼ばれた昭和の時代。外でお金を稼ぐ父親が1番偉く、主婦は3食昼寝付きと勘違いする人が多かった▼主婦の仕事はやってみないと分からない。家事と呼ばれる「洗濯や料理」と別に、名前がなく積み重なると負担になる「見えない家事」が注目されている。これに気付く男性はかなりの家事上級者と言える▼最近では家事や子育てをお金で解決する家事代行やベビーシッターの需要が増えている。補助金制度があると利用しやすく、学校のお迎えから塾の送迎、お風呂から寝かし付けまで代行することもあるようだ。主婦の仕事を時給に換算したらいくらになるか計算してみたい▼離婚率は2002年がピークで減少傾向にある。要因の一つに、男性が家事や育児に協力的になったことが考えられる。夫婦が支え合うことで絆が生まれ家庭円満になるのだ。一方で熟年離婚は上昇傾向にあり、原因として「精神的虐待」が多いそうだ。長年の不満が一気に爆発するのだろう▼ご主人が定年を迎え、毎日、家にいるだけで体調が悪くなる「夫源病」にかかる人もいる。家事を一切やらない人は、自分以外の誰かがやっていることを忘れてはいけない。「家事は女の仕事」と決めつけ、休日は寝てばかりの男性はすぐに態度を改めたほうがいい▼人間関係において、相手に対する「思いやり」と「感謝の気持ち」があれば良い関係を築いていける。身近な人ほど感謝の気持ちを言葉にして伝えてみよう。熟年離婚を回避できるかも。(望)



