血液型占い
2025年12月04日
占いを信じるか信じないかは人それぞれだが、個人的には血液型占いをかなり信じている。日本人の血液型の割合は、A型40%・B型20%・O型30%・AB型10%。A型は几帳面、B型はマイペースで自由、O型は大ざっぱでおおらか、AB型は変わり者と、それぞれのイメージで性格を判断する傾向にある▼これは幼い頃から占いを見聞きして思い込みが生じるためだと言われている。血液型のイメージ行動を自らが無意識に取り、「当っている」と感じることでイメージが作られる。科学的な根拠はなく、誰にでも当てはまる曖昧なことを自分だけが当てはまると信じてしまう。心理学ではバーナム効果と呼ばれるものだそうだ▼血液型占いが知られているのは、発祥の日本と、韓国や台湾などの一部だけ。それ以外の地域では血液型と性格を関連付ける習慣はなく、自分の血液型を知らない人がほとんどだという▼私は幼いころ母にA型だと教わり、家族全員がA型だったため疑うことなく幼少期を過ごした。それが一変し、O型だと判明したのは妊娠して母子手帳に書かれた自分の血液型を見たときだった。信じられない気持ちで母に伝えると、私よりも驚いて「そんなはずない」の一点張り。A型同士の夫婦から生まれるのはA型とO型だと知り、子ども心に安心したのを覚えている▼幼少期は自分の性格を几帳面と信じて疑わなかったことが、思い込みによるバーナム効果だと実感した。考えてみれば兄妹の几帳面さが鼻につくことが度々あった気がする▼日本人限定にはなるが、血液型の話題は会話に困ったときに盛り上がる〝鉄板ネタ〟でもある。お互いの意外な一面が見えたり、初対面の人とも自然に距離を縮められ「会話の武器」となる。今後も血液型ネタで人付き合いを楽しみたい。(望)




