大分建設新聞

四方山

年賀状

2025年12月16日
 今年も年末を迎え年賀状の準備を始めた。来年は年男で72歳になることやはがきの値段が昨年から85円になったことなど、諸般の事情により今回限りで賀状納めをすることにした▼昔は正月に上司やお世話になった人のお宅を訪問して年始のあいさつをしていたものが簡略化されて年賀状になったと聞いている。最近は電子メールやSNSで年賀のあいさつをする人も多くなっている。筆不精の私の場合、昔はプリントゴッコなどを使い、最近はパソコンで作っていた。日頃疎遠となっている友人や親戚に、とりあえず元気で生きているという年1回のお知らせを止めてしまうのは少し心苦しいし寂しくもあるが、年齢と費用に負けておしまいにすることにした▼2007年に郵政民営化されて郵便料金は上がるは、不祥事は多発するはで、何か良いことがあっただろうか。最近では全国一律の配送料金という原則を止めて地域差をつけることや、地方の特定郵便局の統廃合の議論がなされているようだ。過疎・高齢化が進む地域では郵便局は唯一の金融機関である。廃止となれば過疎化に拍車をかけることになりはしないかと心配になる▼民営化といえば国鉄が民営化されてJRになったのが1987年。38年が経過したが、不採算路線は切り捨てられ、地元自治体による第3セクターでの運営継続か廃線となった。さらに保線区の統廃合などで保線がおろそかになり台風や大雨などで運休や遅延が多くなった。加えて大半が無人駅となり利用者へのサービスは低下するばかりだと感じるのは私だけだろうか▼税金の無駄遣いを止め民活導入の旗印のもとに民営化されたが、税金を辛抱した以上に安全性や利便性が失われて過疎化が進行し、日本の地域間格差が広がっていくのではないかと思うと夜も寝られない。(筋)
フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
事業承継プラザ 切り替え
arrow_drop_up
TOP